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44 ※R18
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そっと、奏英の唇に自分のを重ね合わせる。
何回もしたはずなのに、まるで初めてしたみたいに緊張した。小刻みに震える奏英の頬を掴み直して、もっと深く口付ける。今までされたことを反芻しながら、舌を差し込み、奏英の口内をつたない動きで掻き回す。
「ん…ふ、…ンン…」
「ン……っは…侑太郎…もっと……」
呼吸を乱しながら、次第に奏英のペースに飲まれていく。
再び唇が合わさると、差し込んだ舌が奏英の舌に絡め取られ、口の端から唾液が溢れた。降ろしかけた手を奏英に取られ、指が絡まる。
「ンっ、ふ……侑太郎、もっと、もっとしたい」
「ま、待って…ちょっと、休憩…」
「やだ。休みたくない。もっとしよ。お願い……」
奏英の”もっと”の意味が、もうキスなんかじゃないことはわかっていた。
呼吸が整い切る前に、上半身をうつ伏せにされ、テーブルの上に倒される。
ズボンを半分ほど脱がされると、久しぶりに外気に晒されて少し恥ずかしかった。
「ひ、ぅ……っ」
さっきまでキスしていた舌が、今度は後孔を犯し始める。ほんの少しの気持ち悪さを感じながら我慢していると、突然自身に触れられて変な声が出た。
「侑太郎…さっきのキスで興奮したんだ?」
「っ…違う」
「ふふ……嬉しい」
「ッ……ン…」
前を扱かれながら、後孔にゆっくりと舌が差し込まれていく。
恥ずかしい。こんな格好で、後ろを舐められてるなんて…。もう、早く終わらせて欲しいのに…。
「ぁ、あ、出る……っ」
「うん、いいよ」
奏英に強く握られ、先端を二、三度擦られるとすぐに限界がきた。小さく震えて久しぶりに精を吐き出すと、奏英はそれを手で受け止める。
それから後孔から顔を離すと、奏英はそれを中へ塗りたくるようにして濡れた中指を挿入した。
「侑太郎、痛くない?」
「っ…ん、大丈夫…」
大丈夫、なんて、自分の口から出る日が来るとは思わなかった。
奏英に挿れられるために、慣らされることを受け入れてる。そんな自分がたまらなく恥ずかしくて、耐えきれずに指を動かす奏英を振り返った。
「っも、いいから…さっさと挿れろよ……」
「駄目だよ。久しぶりだから、ちゃんと慣らさないと」
「別に…っ、ン…!」
「それに、今日はいつもより長く楽しみたいからさ」
続いて薬指も挿入され、狭くなった内壁を拡げていく。
ぐるりと胎内で指を回され、思わず手で声が出るのを抑えた。それから、奏英は慣れた手つきで膀胱側にある前立腺を指で突く。
「ンッ! ン、ふっ…、ぅ……!」
「侑太郎、腰が逃げてるよ」
笑い混じりの奏英の声が聞こえ、すぐさま腰を掴まれ引き寄せられる。
「うぁ……ぁ………」
必然的に奏英の指が前立腺を押し潰し、ほんの少し動くだけで腹の中が溶けてしまいそうな快感が襲う。
執拗にそこばかりを狙う奏英にむかついて、とっさにその手を掴んだ。
「侑太郎?」
「は…っ、はやく、終わらせろ……」
「………」
奏英に遊ばれてるようなこの状況は、気に食わない……。
ほんの少しの間の後、奏英は俺の中から指を引き抜く。それから、ベルトを外してゴトリと床に落とす音がした。
……久々だから、少し痛いかもしれない。でも、それくらいの方が奏英が中に出して、早く終わる。
「……侑太郎はさ、やっぱりこういうの、したくない?」
「っ……は?」
「だって、早く終わらせたいんでしょ?」
こんな時に、聞かれたくないことを聞かれた。
心の中で舌打ちをしながら、「そんなことない」と呟く。
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