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82 ※R18
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ぎし、ぎし、とフローリングが軋む音が断続的に響く。その度に、濡れた奏英から水滴が俺に降り注ぐ。
あんなに冷たくて寒かったはずなのに、今は暑いくらいだった。奏英の息が荒くなっていくのを間近で見ながら、懐かしい光景に一人浸る。
「っ、あ、」
やばい、うわ、忘れてた……。
トイレ、してない。なんで今思い出すんだよ、ずっと尿意感じなかったのに……!
「っか、かなえ、待って、とまって、」
「やだ」
「ちが……っ、俺、といれ……!」
「え?」
奏英の動きが止まると、幾分かマシになった。こんな時に情けないが、奏英にトイレに行かせて欲しいとお願いするしかない。
「悪いけど、俺トイレしたくて……一回、抜いて……」
「……」
「…………奏英?」
ぐっ、と奏英の胸を押してみるが、全く動く気配がない。それどころか、頭上で微かな笑い声さえ聞こえた。
その瞬間、理解する。奏英はまた、気持ち悪いこと考えてるに違いない。クソみたいな、最悪なこと。
「ここでしなよ、ほら、」
「まっ……!」
突然ぐっ、と腹を押され、膀胱に激痛が走る。
痛みでじわりと涙が出てきて、ぼやけた視界でも笑っているのがわかる奏英を殴りたくなった。
「っ、くそ、が……!」
「ああ、ごめん。中から刺激した方が出やすいかな」
「っふ、ざ……」
ふざけんな……!
そんな言葉も、奏英に奥を突かれて掠れていく。「ここかな」なんて呟きながら角度を変え、より膀胱を刺激しながら体を揺すられては、たまらない。
口を必死で抑え、唸り声をあげながら奏英の責め立てるような律動を受け止める。
苦しい、くそ、もうダメだ。奏英は、本当に意地が悪い。俺の弱いとこばっか……嫌なとこばっかり……。
奏英は、俺の体を知り過ぎてる。
「はっ……ごめ、侑太郎……」
「んっ……ンッ、ぅ、うぅ……」
「もう、出すね……っ」
「ッ、やだ、ゃ、あ、ぁ……っぁ、!」
敵わない。逃げられるわけない。
奏英に腹を押されながら中を突かれて、急激に膀胱が収縮する。奏英は、もう一度俺にキスをしながら、中へと精を吐き出した。
同時に、壊れた蛇口のように、力なく尿が溢れていく。奏英に二度、三度と奥を突かれ、尿を吐き出しながら達していた。
なんだよ、この身体。気持ち悪。気持ち悪い。こんなとこ、香織に見られたら、終わりだ……。
「やだ……くそ、……止ま、な……っ」
止まらない。まじで、きもちいい。
俺の体が、俺のものじゃなくなっていく。まるで奏英のオモチャみたいに。
奏英の精を全て中に注がれると同時に、俺も全て出し終えてしまった。とてつもない罪悪感と羞恥に襲われて、水浸しの床を早くきれいにしたかった。
「っは、はぁ……侑太郎、ごめん……」
「も、いいからっ……はやく抜け…」
「え? まだ終わってないよ」
「……は?」
ずるりと、一旦中から抜かれた奏英のものは、少しも衰えていなかった。
それに目を見開き、若干後ずさりしてみせる。しかし、奏英に脚を引きずられては、また入り口へとあてがわれた。
「僕が満足するまで……ね?」
「っま、待てよ、話ちがっ……!」
今度は、ゆっくり、すべてを征服していくような挿入。
中に出された奏英の精液が潤滑油となり、奏英の陰茎を奥まで誘導する。そして、結合部が合わさる音が聞こえると、すっかり俺のそこは男を受け入れる性器に戻ってしまっていた。
うわ、だめだ、これ……。
戻ってる、完全に昔に戻ってる……!
「もういい、だろ、これ以上は……っ!」
「静かにしないと、起きちゃうよ?」
「ぁ、んぐッ……! ぅ、!」
グチュ、と、奥の前立腺が押しつぶされる感覚。
偶然なのか、それとも場所を覚えていたのか。奏英はその一点を集中して突き上げながら、俺がどう反応するかを楽しんでいるようだった。
むり、やばい、声出る、でる……!
「か……っ、かなえ、キスして、おねが……!」
「だーめ、侑太郎の声、聞こえないでしょ?」
「あ、あ、やだ、やだ……っ!」
まて、普通の声も大きくなっちまってる。さすがに香織も起きちまう。
両手で口を塞ぎながら、必死に声を押し殺す。奏英はその手を取ることはさすがにしないまでも、面白くなさそうに俺を見下ろしていた。
やめてと言っても、やめてくれない。
待ってと言っても、待ってくれない。
奏英は、そういうやつだ。自分勝手で、俺のことなんて考えずに、俺を抱く。好きだなんて言いながら、本当は好きなんかじゃない。俺のことなんか、見ていない。
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