アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
イヤホン騒動 2
-
「れーい。れーい」
今日も音楽に合わせて足をパタパタ。
もちろん周りの音は聴こえてなかった。
「れーーーーーい。れーーーーーーーーーーーい」
「………」
「かわいい…じゃなくって!れーーーーいお話聞いて!」
「…………」
「玲依玲依玲依玲依玲依玲依玲依…」
「煩いし怖いですよ春輝。玲依だって無視してる訳じゃないでしょうに、肩でも叩けば気づいてくれますよ」
「…それでも無視されたら俺どうすればいい?」
「チッ…いい大人がそのくらいで拗ねんな。もういい俺がやる」
「桜、怒んないでよ…」
「誰のせいだ」
トントンと肩を叩かれ僕はそちらに顔を向ける。
そこには優しく微笑んでいる桜さん。
微かに黒っぽいオーラが見えるのは気のせい…?
「…?」
「春輝が拗ねてるから相手してあげてください」
「…?」
桜さんは何やら口をパクパクさせています。
どうしたんでしょうか?
…お声が出ないのでしょうか?
わからなくて首を傾げれば
桜さんはにっこりと笑ってまた口をパクパクさせる。
僕はさらに首を傾げた。
「相手したくない?めんどくさい?」
何と言ってるのか聞き取れない。
「そうですね。こんな大人めんどくさいですよね」
「もうっ!桜お前勝手なこと言うなよ絶対そんなこと玲依は言わないからな!」
「春輝がいつまでたってもめんどくさいことしてるからだろ」
「ひゃ!!」
桜さんの後ろから急に春輝さんが現れ、
急に僕の耳に入っていたヘッドホンが抜かれる。
「もう、こんなものあげなければよかった!話しも聞けないような子には使わせてあげない!没収!!」
「うぅ…いやぁ!!返して!!」
僕は取られたイヤホンを取り返そうとぴょんぴょん跳ねて取り返そうとするも僕の小さな身長じゃ春輝さんに届くいはずもない。
それでも一生懸命手を伸ばした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 4