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びたーちょこれーと ①
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FB side
「 きっくんまだかなぁ… 」
朝の九時半。
今日はきっくんとデート。
いや、正しくはデートじゃなくてただの買い物なんだけど。
実はきっくんのこと好きなんだよね。
好きと気付いたのは最近だけど
多分もっとずっと前から好きだった。
そこそこのいい会社に勤めてる俺ときっくん。
もう5年、6年くらい一緒かな。
でも移動になったんだ。俺が。
向こうで良い仕事を任されて。
で、今日地方に行く。
だからその祝いと別れで
今日はきっくんが色々買ってくれるんだって!
実は片思いしてるの凄い辛くてさ。
相手が男だから誰にも相談出来なくて。
だから電車に乗る時にはもう
きっくんの電話番号、メールアドレス、LINE、
全部消そうと思ってる。
きっくんは会社でも凄いモテてるし、イケメンだし。
それでいて優しくて、明るくて。俺のヒーローみたいな人。
だから俺はそこから逃げるんだ。
「 はぁ……最後まで笑顔、もつかな、ッ 」
駅に行く前に、好きでした、と言うつもり。
これは悲しくて、でもどこか甘くて、ほろ苦い
まるでビターチョコレートのような恋。
き「 ごめんごめん!!遅れた!! 」
「 遅いよぉ〜(笑) 」
き「 丁度道聞かれちゃって(笑) 」
軽く息が切れてるのも、かっこいいと思うくらい
俺はきっくんが好きで、好きで、好きすぎて心臓が痛い。
き「 じゃ、行こっか。あっちに良い店あるんだよ 」
「 そうなんだ、俺この辺あんまり来たことなくてわかんない 」
き「 まず向こうからかな! 」
「 わ、っ 」
グイッと手を握られて走る。
きっくんはきっと早く行こう、って意味なんだろうけど
今の俺にはドキドキする要素で、こんな簡単なことにも
いちいち心臓がうるさくなる。
俺の手を握って走る、きっくんの背中を見るのも最後か。
「 ちょ、そんな、俺走れないから…ッは、」
き「 あぁそういやお前体力無かったな(笑) 」
「 も〜、店は逃げないから… 」
き「 じゃ入ろ、何が欲しい〜?向こう行くならあれよねぇ 」
って店に入ってすぐに買うものを選んでくれてる。
もう……ほんと、そういう、優しいところも好きだわ。
きっくんからの最後のプレゼントは何がいいかな。
「 あ、じゃあ新しい革靴とか欲しいかも 」
き「 革靴?え、革靴でいいの? 」
「 うん、今履いてるの古いし(笑) 」
き「 そっか、じゃあそれにしよ。」
革靴を選んだのはなんとなくじゃない。
靴はね " その靴を履いて貴方の傍から去っていく "
っていうちょっと切ない意味があるんだ。
だから、敢えて靴にした。
「 きっくんが選んでよ、俺センスないから(笑) 」
き「 任せとけ! 」
" ん〜、これいいな "
なんて、選んでくれてるきっくんを見て
また心がズキリと痛む。
最近会社でさ、きっくんに彼女が出来たとか…
美人の宮川さんがきっくんを狙ってるとか…
そんな噂が流れてきて、聞く度に泣きそうになって。
「 はぁ…… 」
き「 えふび、はい! 」
「 ん、ぁ、え…もう買ってくれたの? 」
き「 おう、似合うと思うぞ。」
「 ありがとぉ! 」
買ってもらっちゃった、もう後は別れるだけ……………
「 あぁ…やだなぁ 、」
き「 何が? 」
「 へ、っ? 」
き「 いや、やだなぁって言ってたから。」
「 ぁ、ううん…、なんでもない、早く駅行こ?」
き「 ふぅん………、じゃ乗って。」
「 うん…。」
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お久しぶりです、みなさん……
しばらく更新止まっててすいません…!
コロナの中、大変ですが手を取り頑張って生きていきましょ、
今回はビターな恋ですね(笑)
ハッピーエンドか、バットエンドか、
それはお楽しみに待っててください。
そういえば、今回は片思いですが
みなさんは片思いした事あります??
私はあります。
実は私も初恋は女性で
友達を好きだったんですよね。
今回のえふびーさんと一緒です(笑)
小学生のとき。でも言えないまま卒業して(笑)
女同士、男同士、 は難しいですよね。
私はその好きな子がクラスメイトと話してるときに
「 女同士は気持ち悪いかなぁ 」
って話してるのを聞いて、完全に言えない空気になりましたね
あ、すいません雑談が過ぎました。
まだまだリクエストも募集してますんで
是非とも我に力を……ッ!!!!!
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