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一人の春 1
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夜の桜の木の下では思い思いにビ二ールシートを引かれ花見が行われていた。
その光景を見て秋坂 慎(あきざか しん)は懐かしいと思った。
自分も四年前まではあの中にいたのだ。
スーツを着て缶ビールを持って、新入社員の話を聞いていた。
あったこともない人達だが、それでも過去の自分を見ているようで心の中だけで頑張れよと応援しながら秋坂は桜の下を通って行った。
俺は今、私服で大学に通っている。
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