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遅れてきた誕生日_2
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少し前までは使っていた駅近の大きなスーパーの中を大体見回して、今日の昼飯に使う事になるかもしれない定食屋や居酒屋の中を外から覗く。
まだ昼時にはやや早いからまだ席が空いているところが多かった。
誕生日だけど雄高さんはコースのイタリアンやフレンチでも、回らない寿司屋でもなく、いつもの場所に行きたがる。
俺が大学生の頃からそうだったから、一度社会人になったらちょっとオシャレな所でも大丈夫ですよ、と言っことがある。
てっきり、年下の俺に高い所で奢られるのが嫌なのかと思っていたが、そう言ったきちんとした所だとあんまりリラックスできなくて、逆に疲れてしまうらしい。
仕事だと我慢するしかないのだが、プライベートならなるべく避けていると。
やや目線を下に向けてそう言った、いつもは大人な雄高さんの意外な弱点を見つけたようで嬉しかった。
まぁそれ以来俺たちのデートの時の飯はいつもお手軽に入れる店かどちらかの家になった。
今日は何処になるかな…
なんて下見も終わったから駅前のロータリーでスマホを弄っている。
雄高さんは今日どんな格好で来るのかな…
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