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遅れてきた誕生日_8
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「まだだけど」
「じゃあ俺はあっちの方見てますね」
そう言って適当な棚の方に行く。
雄高さんはきっとアニメを選ぶから、ゆっくり時間を潰していよう…
チマチョゴリの林を見ながらふと、雄高さんはああいったビデオに興味があるのだろうかと思った。
目についたケースをとっては戻すを繰り返してた後、雄高さんと合流すると、朝下見したスーパーへ向かった。
夕飯の買い出しと、お酒とペットボトルとスナック菓子を幾つか買うと、またもやビニール袋2つになった。
雄高さんには『エコバックでも買えば?』という生活感溢れる指摘を食らった。
俺もそうは思うのだが、必要な時に手元にない事が以前あったのでずっと前に買ったのだが使わずじまいだということは言わなかった。
家までの道のりを1人ずつ袋を持って歩く。
どちらもお嫁さんじゃないから、夫婦という言葉は似合わないけれど、こそばゆい幸せだった。
手繋げたら、もっといいんだけどな…
「慎?」
「はい」
「青だけど…」
横断歩道を渡り始めた雄高さんに慌ててついて行く。
「はいっ」
家に着くまで、後もう少し……
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