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明るい夜_2
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それはきっともう俺の気持ちを疑って出た言葉ではない気がした。
ただ単に自分が好きと伝えたことに、挨拶みたいに同じ分だけその返答が欲しいのだろう。
さっき俺が言わせた告白が落ち着いてきたから、恥ずかしくなってきたのかもしれない。
「…好きです。雄高さん」
精一杯甘ったるい声でそう言うと、自分が言ってと迫ったくせにこの人は顔を赤く染めてもっと目線をそらした。
それが面白くて顎に手を添えて俺のほうへ向かす。
顔は正面になったけど、視線は一瞬あったもののまたすぐそらされ外れたままだった。
しばらく見つめていたけどこっちを見る気配がないのがわかると俺は雄高さんに口付けた。
「…んっ……、…………んぅ…………はぁっ…しん…」
キスをするときの艶めかしい音と、お互いの息を吸い込む音だけが交互に聞こえる。
やがて舌を出して雄高さんの唇を舐めると、俺の意図を理解したように口が開いた。
深い口付けをしながら体重をかけソファーに押し倒すとびっくりしたように閉じていた雄高さんの目があった。
それでもキスを続けた。
舌を絡めとって、擦り合わせて、口の中を愛撫する。上顎の粘膜の部分を舌で触ると、溜まった唾液を重力に従って雄高さんに飲ませ、俺は一度口を離した。
「……はぁっ……はぁ………」
上下する喉元にそのまま甘噛みし雄高さんの輪郭をなぞりながら、ニットの下から手を入れようとするとさすがに止められた。
「待って、慎…」
「今日は嫌、ですか…?」
「嫌っじゃ…ない、けど…」
「けど?…せっかくあなたから好きって言われたのに」
拗ねるようにそういうと雄高さんの目が泳いだ。
「お前は俺がそう、言ったら、いつでもそうなるのかよ…」
「…それも悪くないですね。ねぇ……ダメ?」
耳元で囁くようにそうお願いすると、小さい声で雄高さんは答えた。
「…だめじゃない、から……せめて、シャワー、浴びさせてくれ…」
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