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明るい夜_14
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「わかりました。頑張ってみますね」
「うん…」
改めると緊張するなと思っていると、雄高さんの両手が首に回った。
そのまま甘えるように唇を重ねられる。
「………もっかい、する?」
「いいんですか?」
それは久しぶりの『お強請り』だった。
俺としてはたまに欲しくなるもので、嬉しくて、駆け引きなんて出来ずに甘い情事に溺れていった。
さすがに腹が減って夕飯にしようとした時、カーテンを開けても外は真っ暗だった。
二人共今からご飯を作る気力もなくて、雄隆さんの遅い誕生日祝いだけれど、夕飯は商店街でテイクアウトしたピザとアイスティーと、ケーキ屋さんの残っている中から選んだモンブランになった。
リビングのテーブルに並んだその光景になんだか、笑えた。
「…大学生の宴会みたいだな」
「それ俺も思いました」
席に着く前にクローゼットを開けて中からラッピングされたプレゼントを取り出す。
雄高さんの目に留まらないように持って、まぁバレてもいいのだが、椅子の下に置く。
前の椅子に雄高さんが座ると今更ながらドキドキしてきた。
「遅くなりましたけど、雄高さんお誕生日おめでとうございます」
今俺の中にある気持ちを精一杯声に乗せ伝える。
「……ありがとう」
雄高さんは照れくさそうに、でも嬉しそうに笑ってくれた。
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