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女王たちのティーパーティー
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―ピンポーン―
「はーい!」
あれから約5分後、悠の家で彩葉と共にお菓子を食べているとインターホンが鳴った。
「…あやしい。」
「…あやしいの?」
「…うん、あやしい。」
「…なんで」
「姉キがなんにもいってこないのと、インターホンがなったから」
「ふーん…」
…ばたばたばた、バンッ
数人分の足音と共に勢いよく扉が開くと、そこには彩葉とその友達と思われる少女が二人いた。
「「……え。やだ。ほんとにいた。」」
素晴らしいハモり具合で。
「うん、やばくない?リアルで見たのはじめてなんだけど、。」
「…私も。てかさ、めっちゃショタい。」
「うん。なんか、凄く想像以上だったわ。破壊力。」
「……やっぱり。あやしいとおもった。」
「さすがはるかぁー!でも家に残ったの、梓くんのためなんでしょ?」
「…まぁ。」
「やっぱり!…ね、やばいでしょ?自分の弟がこんなかわいくて綺麗な子つれてくるとは、」
「…貧血起こしそう」
「………はるか。」
「ん?」
「……。」
梓が悠の服の裾を小さな手でぎゅっと握る。
「あ、あずさ?」
「…。」
「……姉キの友達。こわくないけど、ふたりともちょっとあぶない」
「…、こわい」
彼女たちの勢いに押されて、梓が悠の後ろに隠れる。少女たちから黄色い声が上がり、梓はその体をより一層小さくさせた。彼女たちはお構い無く、はたまたわざとなのか、パシャパシャと写真を撮り続ける。
「ねぇ、2人で手、繋いで?」
「…なんで」
「かわいいから」
「お願い、ね?」
「ん…あずさは?
「……はずかしいけど、いいよ」
悠が梓の手をつかむ形で、二人は手を繋いだ。悠はこれ以上ないくらいの笑顔で、梓は俯いて半歩後ろに下がる。対照的な二人の反応は、とても画になっていた。
「彩葉、あんたの友達でよかったわ。ありがとう。すごいもの見せてもらった。」
「ほんと、今度なんか奢ってよねー?」
「ふふっ、御安い御用。」
「まぁとりあえずふたりとも、彩葉主催のティーパーティーにご招待いたしまぁす」
「やっぱお祝い?」
「お菓子以外にも美味しそうなものあるしねっ?」
「じゃあお祝いにちょっといいもの持ってきちゃいますっ」
キッチンへ向かった彩葉は、おしゃれなティーセットと砂糖漬けの栗-マロングラッセ-を手にして戻ってきた。
「…おいしそー、なにこれ!」
「マロングラッセっていって、栗を砂糖でつけたやつ!ほら、ちょうどそんな季節じゃん?遠慮なく食べちゃって!」
「姉キー、オレのさらは?」
「梓くんと2人でおんなじお皿使って?」
「えー」
「じゃあキスして」
-女王様には逆らえない。-
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