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姫誕生
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翌日10月27日、今日は梓の誕生日。家族でのお祝いは前日に済ませ、今日は朝比奈家にお呼ばれしている。普段は共働きでほとんど家にいないらしい母親の鈴(すず)と父親の蛍(けい)が珍しく2人揃って家にいるらしい。因みに10月27日はテディベアズ・デーだ。何とも彼らしい誕生日である。それを知ってか知らずか、悠と彩葉が2人で用意したプレゼントは梓の髪と同じ亜麻色のテディベアだった。首には大きな翡翠色のリボンが巻かれている。実はこのテディベア、悠も持っていて、首には 真紅のリボンを巻いていたりする。
「はひばー!梓くん、いらっしゃい」
何とも若くてフランクな感じのお母さんである。朝比姉弟のフレンドリーさは彼女の遺伝かもしれない。
「おじゃまします…」
「さ、はやく上がって上がってー」
「お!あずさ来たー」
リビングでシフォンケーキをみんなで食べ、プレゼントにテディベアをもらう。
「わぁっ、ありがとー!」
「それ、オレもおんなじでリボンが赤いやつもってるんだよ」
「…見せて!」
男の子二人がお揃いのテディベアを持っている紫型は画になるわけで。彩葉は2人の写真を撮りまくっていた。
楽しい時間はあっという間に過ぎるというのは本当のことで、帰る時間になってしまった。
「ありがとうございました、楽しかったです!」
「それはよかった!何時でもうちに来ていいのよ?」
「そうだぞーあずさいつでもこいよー」
「…っ!?、うん」
悠にこっそりキスをされ、幸せな誕生日は終わりを告げた。
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