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-閑話- 姫の贈り物
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2月15日、2日後の天使のささやきの日である悠の誕生日プレゼントを探しにきたショッピングモールで、あずさは岡里 乃亞(おかさとのあ)にあった。彼女は兄である宙良(そら)と買い物に来ていた。彼女こそが彩葉と奏音の幼馴染のもう1人である。窓側の席に通されて、向かい合って座る。レモンケーキとダージリンを注文して、早速本題に入る。
「好きなものが無いなら、使って無くなるものがいいんじゃないかな」
「はぁ⁉︎何言ってるの。付き合ってから初めてのプレゼントなんだよ?ずっと記念に残るものじゃないと…」
2人とも熱い議論を交わすが、当の本人が蚊帳の外になっている。うるさ過ぎて周りも此方を見ている。気付けよ。
2人に聞いたのが間違いだったと梓は確信した。2人にお礼をいって店を出る。1から探し直さなければ。
そんな時、ふと視界の隅にショーウィンドウに飾ってあるセーラー服をかたどったワンピースが目に入った。覚悟を決めると、店へ入って例のワンピースを探す。ショーウィンドウに飾ってあっただけあって、それはすぐに見つかった。
ワンピースを手に取ると、レジへ向かう。それを買うお金を小3が持っているのかとツッコんだら負けである。
梓はそのワンピースをラッピングをしてもらわずに受け取る。
満足げな梓は、ニコニコと笑顔を振り撒きながら家へ帰って行った。
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