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侵略者2
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-悠side-
「悠ばっかりいっつも梓君の隣でずるい!私も梓君の隣に座りたいのに!」
それなりに仲が良いと思っていた結女にそう言われて、驚いた。自分はそんなに梓に依存しているつもりはなかったし、我慢しているつもりだった。
それなのに、結女に言われて思い返してみると、確かにいつも梓と一緒にいたことに気付いた。
「ね、梓君?悠といつも一緒にいるからたまには私が隣でもいいでしょ?」
ここで反論したところで怪しまれるなんてことはないと思うけれど、結女はたまに梓とくっついている時に怪しむような目で見てくることがあったし、なにより梓に大人っぽいところを見せたかった。
「じゃあ梓、大塚の隣座れば?」
気づいたら、言っていた。
でもこれくらいのこと、なんともないはずだ。
梓がどんな顔をしているかを見る余裕なんてなくて、必死に自分自身に大丈夫だと言い聞かせた。
そんなうちに自分の隣も勝手に決まっていて、でもそんなの梓以外どうでもいいから、とにかくなにも起きないことを願った。
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