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侵略者4
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-美枝side-
「悠ばっかりいっつも梓君の隣でずるい!私も梓君の隣に座りたいのに!」
クラスメイトの言葉に、最後のチャンスがあるかもしれない、と心の中でふと思った。
もし彼女が梓君の隣を手に入れたとしたら、悠の隣はフリー。そこはもう、意地でも勝ち抜くしかない。
「ね、梓君?悠といつも一緒にいるからたまには私が隣でもいいでしょ?」
そう、もう一押し。梓君は押しに弱いから、あと少し攻めれば、きっと私も貴女もそれぞれ隣を手に入れられるはず。がんばって、結女。
「じゃあ梓、大塚の隣座れば?」
「えっ…」
いやそれは予想外。みんな驚いてるじゃない。梓君も、結女だって。誰より、貴方自身驚いているじゃない。悪い気もするけど、ラッキー、なんてね。
「ほらっ、悠もそう言ってるんだし!」
「…う、うん。そうだ、ね」
きっと結女もわたしもお互い利用しあう。ほら今貴女、こっち向いて笑ったでしょ?私たち、似てる。正反対なようで一緒、みたいな。
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