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甘姫 7
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「ん......。」
明け方ふと目が覚めると、ぎぃ、と部屋の扉の開く音がした。
「!あず、っ...…」
入ってきた人影に思わず大声を上げてしまい、慌てて口を閉じる。
部屋に入ってきたのは他でもない、梓だった。
へへっ、と笑う彼に違和感を覚えつつも抱きつく。
「梓、大丈夫だったの?」
「んー、わかんない…」
「わかんないって、」
「うん…何が起きたのか、よく分かんないんだよねぇ…」
部屋の片隅にある椅子に座りながら、何が起きたのかを説明する。
……普通はオレじゃなくて、梓が説明する側だと思うんだけどなぁ。
「そっか。様子おかしいなって思ったら、急に意識失ったんだよ。焦ったよ!具合悪かったらすぐ言ってよ??」
「ご、ごめん…少し休んだらよくなると思って」
「梓いっつもそうなんだから。少しでも何かあったら、絶対言うんだよ!?もう、」
「うん……いつもごめんね」
ああまた、梓を謝らせてしまった。怒ってるんじゃなくて、心配してるだけなのに。
梓、ごめん
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