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とうかさんwith山王~二次創作弱虫ペダル井尾谷
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男浴衣をいなせに着こなしたミヤがまぶしい。
洋南では荒北を、こっちではカナちゃんを見つめるまなざしが柔らかい。
儂の知っとるミヤに戻っとる。
そんでええんじゃミヤ。
儂の気持ちなん気づかんでええ。
カナちゃん右腕にぶら下げたミヤが俺を振り向く。
気後れか? イビ。
呉はとうかに行ったらあかんか?
いかんいわれたら行くわな。
それが男じゃろう。
のうオタ村。
長身の後輩は、小柄なメガネを連れている。
山王様は小さいのう。
儂等でお守りせんとのう。
こいつもメガネのオタ村が、力んだ表情で頷いた。
でも杞憂じゃった。
地元競技部連中とメンチこそ切り合ったものの、俺らが連れてるのが山王だと気づくと、きれいさっぱり道を譲った。
そんなことには露も気づかず、山王はオタ村とガチャを物色、ハシマキを食い、金魚を掬っとる。
オタ村の方が気を張って、絡まれんかと案じとる。
大丈夫じゃオタ村。
ワレも遊べ。
くるりと見渡す目の端に、射的している浦久保と庭妻をみた。
浦久保はゴルゴ13か思うほど真剣かつ正確に、獲物をビシバシ落としとる。
庭妻が気づいて俺に会釈。
ええよ、ええよ、と手を払い、無礼講だとわからせる。
とうかさん。
中央通り。
ごった返しに夏が始まる。
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