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杉元議員奮戦記~二次創作弱虫ペダル杉元照文
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僕が立った年、日本の政治はめちゃめちゃだった。
当時の首相は昔首相だった人の孫で、改憲論者。
それをとがめた女性政治家~都知事選で僕を阻んだ最強のライバルだった~は、実際はその首相の放った刺客で、自勢力も反対勢力をひとまとめに分断撃破してしまった。
野党は彼女に踊らされ自滅。
おかげで僕は無所属新なのに、最大得票数で当選してしまった。
僕の公約は都知事選のときと大差なかった。
日本に本物の自転車レースを定着させ、世界に通用する、世界規格のレーサーを育てる。
でも政治が泥沼化してたあの時期に、僕の主張はみんなの心を揺さぶったらしい。
(もちろんそれだけじゃない。
たくさんの、自転車仲間が後押ししてくれた。
プロレーサーになった今泉くん、鳴子くん。
イギリスの巻島さんと商事会社をしてる小野田くん。
科学者になった金城さんや、その奥さん? だという荒北さん、京都伏見出身の人や、呉南工業出身の人、熊本台一出身の人まで、全国各地津々浦々の人が支援してくれ、渡辺先生は応援レースを走ってくれた。
思いがけない応援、思いがけない得票数が、僕に奇跡をくれたんだ)
僕はついに代議士になったんだ。
スポーツ健康党が入党を誘ってきた。
僕が拒むと、スポーツ健康党自体が僕の主張に乗ってきた。
ペダル党の始まりだ。
一歩一歩ペダルを踏み込むように社会を変えていこうよ。
そんな意味を込めて付けた名前だ。
ペダル党は育っていった。
かつてあった競輪族議員を含めなかったのも正解だった。
ギャンブルの競輪と、サイクルスポーツを二分し、別々に楽しめるようにはかったから、敵も増えなかった。
2020年のオリンピックが、もう一段、僕らを後押ししてくれた。
自面党は内紛でほとんど壊滅していたし、どの党も手詰まりだったから、ペダル党だけが躍進していった。
現役を引退した今泉が立候補し、圧倒的な女性票を得て、東京都知事に当選した。
京都府知事に御堂筋くんが、大阪府知事に鳴子くんがなっていたので、大阪沖と東京湾に、自転車レースコースができた。
最終的にはコースを日本一周させるつもりなんだ、と言ったら、定時~ずっと僕の秘書をしてくれてるんだ~が、
モナコみたいになるんだね。
24時間耐久もやれるね。
自転車立国だ。
僕は情実はしない。
千葉を特別扱いしないし、神奈川に嫌がらせもしない。
そんな僕を信頼してくれて、ペダル党は発展し続けている。
僕もだんだん年を取る。
後継は誰がいいだろう。
金城さんちの双子の一人、ひろくんが政治に目覚めてくれるといいんだけど。
(たすくくんだと、政治を私物化しそうだ。
根拠はないけど(笑))
それはまだまだ先のことかなあ。
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