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暴君の失態5
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いつも小鳥が尊にする、触れるだけのキスとは全然違う。
噛みつくような、まるで食べられるような激しいキスに、頭の中で警報がなる。
このままじゃ、まずい。何がかは分からないけれど、とにかくまずい。
手を突っぱねて体を離そうとするも、その手はすぐに尊によって拘束されてしまった。
尊と指を絡めるようにして手を繋がれ、両手共に顔の横辺りの位置でベッドに縫いとめられる。
足の間に尊の膝が割り入れられて、足での抵抗もできない状況だ。
ずっと唇は触れ合ったままで、そろそろ呼吸が苦しい。
「…っ、みこッ、……やめッ」
声をあげた瞬間、
「…!?……んぅ!!」
熱い尊の舌が、口の中へと入り込んで来た。
「っんぁ……」
苦いような、甘いような。これはアルコールの味だろうか?
尊が舌を動かす度に、グジュグジュと唾液の交わる音がして、口の中に不思議な味が広がっていく。
「……っン…ぁっ!」
舌で上顎を擦られて、ビクリと体が震える。
「…ん、ア……っふぁ…」
口の中を荒らし回る尊の舌に、甘ったるい声が止められない。
「…っみこ……と!やめッ…」
「………。」
一言も発せず、虚ろな目をしてひたすら小鳥を貪る尊に、どうして良いのかわからない。
尊の様子が明らかにおかしい。尊は、こんな乱暴に小鳥に触れたことはない。
「みこっ…、ひぅっ…!?」
唇が解放されたかと思えば、今度は尊の手がパジャマのシャツの中に侵入してきた。
「やッ…め、…みこと!」
胸の突起をクリクリとつまみ上げられ、快感が体を駆け巡る。
胸を弄りながらまた深いキスをされて、小鳥の体からはどんどんと力が抜けていった。
ふわふわとした意識の中されるがままになっていると、シャツを大きく捲りあげられた。
制止する間もなく、尊が赤く色ずき形を変えた突起に、勢いよく吸い付く。
「ひゃ、アぁ!?…ッア、…うゃ…ぁぁ」
そのまま舌で潰しコロコロと口の中で転がされて、あまりの快感にじわりと涙が滲む。
「…もっ……やァ…みこ、とぉ…」
ここをそんな風にされるのは、小学生の頃、尊の先輩に襲われ消毒してもらった時以来で。
でも、あの時とは違う。
小鳥の体は成長した。
14歳になった今、こんな事をされたら下半身に熱が集まってしまう。
「っふ、…っ、はぁ…ん…」
絶えず溢れる、甘えた声が恥ずかしい。でも、止められない。
ついに、瞳に溜まった涙がポロリと溢れた。
「ぅ…っく…はぁ…」
執拗に続く胸への愛撫に、下半身の熱はもう取り返しのつかない状態だ。
快感に溺れる小鳥の顔を、尊は相変わらず虚ろな目でじっと観察するかのように眺めている。
激しい動きとは裏腹に、尊の意識はひどくぼんやりとしているように思えた。
すっかり勃ちあがった中心からトロトロと先走りが溢れていくのを感じる。
尊の舌の動きに合わせて、ビクンビクンと体が跳ねる。
直接的な刺激が欲しくて、無意識のうちに尊の体に熱をおびたそこを擦り付けた。
「ーーっン!」
すると、何か堅いものが足に当たり、小鳥は息を詰めた。
……尊も、勃ってる。
その事実に興奮したのか、小鳥の体は更に敏感に快感を拾い始める。
やっと胸を離れた尊の舌は、また小鳥の唇へ。
さっきよりも大きな水音をたて、激しいキスをしかけられる。
「~~~っン!!」
キスにばかり気をとられていると、いつの間にか尊の手が下着の中へ滑りこんでいた。
「…んンッ!ンッ!んぅぅぅーー!!」
キスをしたまま先走りで濡れたそこを容赦なく上下にしごかれ、声にならない悲鳴をあげる。
気持ちいい、気持ちよすぎて怖い。
「…っア、…うゃぁ…みことっ、みことっ」
もう何も考えられなくて、喘ぎながらただ繰り返し尊の名前を呼ぶ。
「ひゃ、アぁ!!んぅう…あ、う、あぁぁぁ!!!」
下腹部の熱を弄りながら敏感になった胸に歯を立てられた瞬間、溜まっていた欲が弾けた。
今まで感じたことのないような快感の余韻で、体が痺れて上手く動かない。
ふにゃりと体から力が抜けた状態で息を整えていると、覆い被さっていた尊の体が突然崩れた。
「んぐっ、尊、…重たい。」
体の大きな尊にのし掛かられては潰れてしまう。
「……。」
「……尊?」
「……。」
クイクイと髪を引っ張ってみるが、反応は返ってこない。
「……寝てる…。」
尊は、小鳥の上に乗っかったまま、すやすやと寝息をたてていた。
「……なんなんだ…。」
ぐったりと呟く小鳥に、応える声はない。
とりあえずもう一度風呂に入らなければと、小鳥はどうにか尊の下から這い出た。
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