アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
5.1(R18)
-
キツイって…そういうこと、か。
パッケージを剥いで、読み始めたばかりの漫画をパタンと閉じる。
そして、エロ本を読む時と同じ様に、隙間から再度覗き込んだ。
「うわ、ちょっとこれは…」
想像していたものと違って驚く。
これ…そこらへんの青年誌よりも内容濃くないか?
峰塚さんがお気に入りと言っていた作家さんは、BL漫画業界の中でも、結構絡みのシーンが多い雑誌に掲載されている部類だったらしい。
ってか、嘘だろ⁉︎
この男の子のあそこに、男のあれがあれでそれでー…。
男同士のやり方なんて初めて知った俺にとっては、引くというより、驚きが8割を占めていた。
「ってか、この男の子ってー…」
黒髪の学生服を着た可愛らしい男の子が、これまた可愛らしい先輩にキスされていた。
どうやらこの漫画は学園物らしい。
しかし、この主人公…。
誰かに似てると思ったけど、これ、峰塚さんを幼くした感じなんだよな。
峰塚さんもこんな時代があったんだよなぁ…なんで考えてしまう。
こんな感じで、目もまん丸で、唇もぷっくらしてて、華奢で少し背が低くて、下から可愛く見つめて…。
って、何考えてんだよ俺‼︎
これは、あくまで漫画の中の登場人物なだけで、峰塚さんじゃないから!
というか、そんなこと考える俺ってー…
「えっ?」
嘘だろ?
仕事帰りの服のまま、ベッドで横になっていた俺は驚きと共に立ち上がる。
しかし、自分の股間の膨らみに気付き、一瞬にして血の気が引いた。
******
「んっ…峰塚、さっ…ん」
ヤバい。
俺、何してんだろ。
酸欠になりながらも、肩で荒い息をする。
漫画に出てくる主人公をチラッと見ては、目を閉じ、峰塚さんを想像する。
学校の誰もいない保健室で、学生服を着た峰塚さんが顔を赤く染めて、俺の腰の上にゆっくり乗りかかってくる。
唇に指を押し当てると、小さな赤い舌がちろちろと俺の指を舐めて、口内に含まれた。
『江野くん…まだ?』
ちゅっ、とリップ音を立てて俺の指が引き抜かれると、峰塚さんは首を傾げて俺に催促をしてくる。
その行動に俺は生唾を呑む。
そして、峰塚さんを押し倒して、その腰をー…。
ゆっくりと開いた手の平には収まらない程の白濁が、にちゃっと音を立てて絡みつき、ツーと腕を伝う。
荒くなった息を抑えるため、深く深呼吸をした。
徐々に冴えてくる頭に、血の気が引き、罪悪感を抱く。
「うわあああぁ…俺…」
峰塚さんで抜いちゃったよ。
峰塚さんがオススメしてくれた漫画を読んで、峰塚さんを妄想して、俺は抜いてしまったのだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
11 / 22