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お菓子の国と天使 ※陸side
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雪ちゃんとケーキを食べていたら現れた俺の天使。
…は、さっきから少し怒ってるみたい。
「翠?一緒にケーキ食べる?」
「……そのケーキは雪ちゃんのでしょ?」
…やっぱり天使だな。
ちょっぴり悲しそうな顔しちゃって。
でも、どうせなら笑っててほしいな…
「翠、やっぱり俺と住まない?」
「…理事長…」
「理事長とか言わないでよ。前みたいに呼んで。」
「……陸先輩。」
「翠。ただいま。」
僕は去年までフランスの提携校で、学校経営を研究していた。だから、翠と話すのは1年ぶり。
「翠、…ちょっと痩せた?」
「変わってない。」
「嘘。
翠?…何か悲しいこと?嫌なことあったの?
側に居てあげられなくてごめんね…」
「…部屋………」
「部屋?」
「…部屋は広くないと嫌だからね。
カーテンは青。ソファはふかふかする素材のね。
あと、ベッドもキングサイズじゃないといや。
あとあと、……毎日、ちゃんと帰ってきてね。
遅くても待ってるから…」
「天使のお願い事は全部叶えてあげないとね。」
「…陸先輩、おかえりなさい。」
「うん。翠に会いたかった。」
雪ちゃんは確かにキュートだけど、こんなに可愛くて愛おしいのは目の前の天使だけ。
…待っててくれてありがとう、翠。
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