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初めてのデート その2
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なんだかんだ歩いて中庭?と呼ばれている場所まで来てしまった。
僕は中等部の間、イギリスにいた。だから、この学園の敷地の事はよく分かってない。とにかく、咲先輩がスタスタ歩いて行ってしまうので必死について行く。
「中等部の時はあまりこちらの校舎には来ませんでしたか?」
「はい、中等部の時はイギリスに行ってて。」
適当なベンチに座ってぎこちない会話をする…
けど、やっぱり先輩は生徒会のお仕事が気になるのか、なんだかソワソワ気味だったり。
「…巻き込んでしまってすみません。」
「えっ?い、いえ。そんな…僕の方こそ…生徒会のお仕事があるのにごめんなさい。」
「仕事?…仕事は別に良いんです。俺が勝手に意地を張っていただけだから。
それも今日のことで、少し吹っ切れたし…
君のおかげです。ありがとう。」
「僕は何も…」
その後は何故か恥ずかしくて俯いていた。
ちらっと見た先輩も少しだけ顔が赤いような…
「…橘君、時の噴水にはもう行きましたか?」
「時の噴水?ごめんなさい。知らないです。」
「あっ、いえ、謝ることじゃなくて!
…今日はこんな場所しか連れてきてあげられなかったから。
……土曜日、空いてますか?」
「えっ?あっ、はい…」
その後は本当に先輩の顔が見れなくて俯いていた。
寮まで送ってもらうと、先輩は夕日の中を校舎の方に帰って行った。
…土曜日、何着よう?
…時の噴水?って遠いのかな?動きやすい服装とか?
土曜日、晴れるかな?…
カチャ。
考え事をしながら開けたドアの先にはじいゃがいました。
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