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「恭……やっ、あぅっ!」
すると自然と対面座位の格好となり、自重で咲夜のアナルは徐々に彼の昂りを飲み込んでいく。
「うっ……んぅ!」
いつもと違った角度と深さに、軽く目眩を覚えた咲夜は、快楽の波に飲まれながらも、助けを求めて恭の背中へと縋りついた。
「あっ、はぁ……ん」
「気持ちいいのか?」
「……きもち…いい。恭…ごめ……」
挿入だけで達してしまった事に気付いて咲夜は詫びるが、恭は喉奥で低く笑うと、背中を優しく撫でさすりながら「今日はいい」と告げてくる。
「まって…このまま……もうちょっと…だけ」
こんなことは二度と無いかも知れないから、もう少しだけこうして恭と抱き合っていたいと咲夜は思った。
恭が何故、自分をここに閉じ込めたのかとか、この先自分はどうなるのかとか、そんな事はもうどうでもいいから、側に居たいと咲夜は願う。
(恭になら、何をされても……)
優しくされたくないと言ったら嘘になる。それでも――彼のいない世界より、今の方がずっと幸せだと感じてしまう自分がいた。
「恭が……きなんだ」
ポロリと漏らした本音が声に出ていたことにも気付けない程、咲夜の体とその精神は疲れ果てていたけれど、刹那、急に激しくなった突き上げと、自分を呼ぶ切なげな声音に、もしかしたら、自分は恭に愛されているんじゃないのかと……そんな、都合の良い夢を見ながら咲夜は意識を手放した。
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