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target3-13.強制的快楽
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「…別に、何でもない」
「何かあるだろう」
「だとしても…お前に話す気はない……ッ!!」
言い切った瞬間、脚を大きく割かれ、まだ半分も挿入されていない陰茎を突き入れられた。
璃空から見れば全部を曝け出している体制になっている事に堪えられず、颯都は腕で顔を隠した。
「隠すな、見えないだろう」
「…ッ見せてたまるか…」
颯都はこれ以上の醜態を晒したくないと睨みをきかせる。
璃空はどんなに陵辱しても屈しない様子にサディスティックな笑みを浮かべた。
「…お前を見てると、そのプライドをねじ伏せてグチャグチャにしてやりたくなる」
対して、颯都は口角を上げ、殺気すら感じさせる鋭く赤い眼で睨み付けた。
「奇遇だな…俺もお前みてぇに傲慢な奴は、殴り飛ばしたくなる…ッ」
「ふっ、出来るならやってみろ」
「ッ…く……あぁっ…は!」
璃空はギリギリまで抜くと奥まで挿入する行為を繰り返す。
かなりの質量のモノで狭い肉壁を何度も突かれ、感じた事がない感覚に戸惑い抗う。
葛藤している颯都の微量の反応さえ見逃すまいとする獣は、普段の秀麗さは想像出来ない淫らな姿に、欲望が掻き立てられるのを感じずにはいられなかった。
戸惑いながらも熱に冒された吐息、押し殺しても漏れる艶やかな声。
時々腕の隙間から睨んでくる、今は赤い色の眼。
堪え兼ねて開かれる口からは牙が零れ、白い喉が息を飲んだり上下する様を見ていると、無性に噛みつきたくなる。
…奪いたくなる。
突如璃空が腰を屈めると、繋がりがより深まる感覚に一層締め付けてしまう。
肘でガードする颯都の腕を上に纏めて押さえ込み、無理矢理唇を重ねた。
律動は止めずに颯都の陰茎を上下に擦る。
「ッ!…ん……ンンッ…!」
どうにか逃れようと身を捩ってもさらに刺激を強められる。
激しく舌が絡められ、唾液が口端から伝う。
激しく貪るような求め方で、璃空は肌と肌を密着させた。
「……ッ!!」
手でせき立てられ、激しく中を擦られ暴走した熱が疼く。
唇を塞がれたまま颯都は達し白濁を吐き出す。
遅れて中に射精される感覚がして嫌悪感と余韻に身震いした。
長く絡んでいた舌が漸く離れ、呼吸を再開する。
赤面し余韻が残ったままの表情で睨んでくる姿は、また璃空の情欲を誘った。
「…俺のモノになれ、颯都」
「…断るって…言ってんだろ…ッあ!」
言い切ると同時に中に入ったままの璃空の陰茎は固さを持ったまま再び押し入ってきた。
「止め…ん、ッ!」
「身体は素直だな…」
突き動かされ感じる感覚は、颯都が最も認めたくないもので。
身体が蝕まれていく。
反応したくはないのに、体内に同化した熱が颯都を乱そうとする。
璃空は自身をギリギリまで引き抜き、一気に突き入れた。
「――ッん!!」
唇を思い切り噛み堪えるが、その要領で何度も素早く突き入れては抜き出され、抑え切れない声が漏れる。
「お前、処女か…?それにしても反応が厭らしいな」
「う、るせ…ッ!俺は、女じゃねぇ……、ッ!!」
目の端に涙が浮かび、睨み付けながら途切れ途切れに答えていると、突然深い場所を抉られて走った今までとは違う快感。
「此処か…」
その様子を見逃さず、その一点だけを攻め立てる。
「や…ッあ、ぁ!…っは、ん!」
生理的な涙と共に、口端から涎が顎を伝った。
「そろそろ限界だろう…?自ら強請って見せれば、イかせてやってもいいぜ…?」
「…誰が、そんな事…ッ!」
「ふっ…そうか」
下から睨み上げてくる赤い眼を見下ろして微笑むと、璃空は先程より律動を加速させた。
「んっ…ふ…あ…―ッ!」
同じ所ばかり攻められ、璃空を締め付けては余計に存在をリアルに感じてしまう。
先程奥に射精された精液が、卑猥な水音を立てては、律動の度に溢れ出す。
部屋中に激しく腰を打ち付ける音と颯都の声が響き、淫らな行為を加速させていった。
「…くっ」
「―――ッ!!」
再び颯都の中に欲望が放たれると、璃空は腰を揺り動かして最後の一滴まで吐き出した。
まだ達していない颯都は息苦しそうに呼吸を繰り返す。
「お前が俺のモノになると言うまで、何度でも続けるからな」
「ふざけんな…ッ!溜まってんなら…他の奴とやればいいだろ…!」
「ほう…?」
脇腹を撫でられ身を捩り颯都が言うと、璃空が真顔に戻る。
「他の奴では物足りないな。俺はお前にすると決めたんだ、颯都」
恋情を含んだ眼で見、頬に手を滑らせる璃空。
「俺の意志なく勝手に決めるな…ッ」
「なら、お前の意志は何だ?」
その問い掛けに、颯都は璃空に対しての全嫌悪感を込めて言い放つ。
「お前の様な奴は…大嫌いだ」
冷たい拒絶。
しかしそれを受けて、璃空は口元を緩ませると喉の奥で笑った。
「ふっ…くくくっ……やはり面白いな。
何が何でも手に入れてやる」
「ッ止めろ…!」
首筋に寄ってきた顔を拒絶出来る術はなく、血を飲まれる…と思い無意識に眼をキツく閉じた。
しかし、牙を突き立てられる感覚はなく、ただピリッとした痛みが走った。
颯都の白い肌を舐めて、璃空の顔は離れていく。
「…何を…!」
「さぁな」
それより、と璃空は身体を反転させ、颯都が腰を突き出す形になる。
「此処からだと全部丸分かりだ…厭らしいな」
「――ッ!!」
璃空の言葉にカッと羞恥で身体が熱を帯び、逃げようと腰を引くと逆に深く突き入れられた。
「言っただろう?お前が俺を求めるまで、離さないと」
そして璃空の手が痛い程張り詰めた颯都の陰茎を触り、耳許で低く囁いた。
「今夜は好きなだけ乱れろ…俺が責任とってやる」
「…く、あ……ッ!」
前後から押し寄せてくる刺激に、どうしようもなく身体が疼いた。
(違う…俺はこんな奴に感じてなんか…)
(有り得ない。何もかも)
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