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十二話 (長谷川 樹side)
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「矢野先生、大丈夫ですか?」
「矢野先生、吐き気はどうですか?」
と二人で聞いた。
「気持ち悪い…です……。吐き気があるのに……吐けなくて………。」
竹沢先生は何故かコップを持ってきていた。
病状を説明したときに何故か持っていた物だ。
そう思っていたら、水道からコップいっぱいに水を入れた。
「水を飲んで。」
矢野先生は水を飲んだ。
「ウッ……ウァ……」
背中を擦った。
「大丈夫。大丈夫。吐いたら楽になりますから。」
竹沢先生は声をかける。
「ヴッ……。ハァ……。」
矢野先生は辛そうだ。
「竹沢先生、ありがとうございました。」
「矢野先生を保健室に。」
「はい。」
いつの間にか竹沢先生は担架を持ってきていた。
その辺を通りかかった英語の立花先生と担架で運んだ。
「せーの。」
俺らは目を丸くした。
「軽い………。」
立花先生がつい口からこぼした。
矢野先生の身長に合わない軽すぎる体重。
まだ昼ご飯の時間だったので良かった。
保健室には誰もいなかった。
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