アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
十四話
-
目が覚めた。
近くにあったはずの眼鏡を探し、手探りで探す。
「な、無い……?」
頭痛は治まっていた。
ほぼ見えない状態で歩くと誰かにぶつかった。
「すみません……。」
「矢野先生!良くなったんですね!」
元気で高めの男性の声が聞こえた。
「長谷川先生?」
「そうです、長谷川です。」
「何故ここにいるんですか?」
「体育の補助で入ったら、怪我しちゃった子がいて……!」
「そうですか。あの、時間があったら私の眼鏡探してくれませんか?」
「勿論良いですよ!」
裸眼で1.2あるという長谷川先生に眼鏡を探してもらった。
羨ましい、私なんか裸眼だったら0.1あるか無いかぐらいだ。
くまなく探し、眼鏡を見つけた。
正確には見つけてもらった。
なんとベットの下にあった。
「これで、視力が回復です。」
と眼鏡を掛け、真ん中のフレームを指で押さえた。
「良かったですねー!やっぱり矢野先生は眼鏡がないと………」
そして私は軽やかな足取りで職員室へ向かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
14 / 37