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その声は何より甘く
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ふと目が覚めて時計に目をやる
時刻はとうに昼を過ぎていて陽は高く昇っていた。
きらきらとした光がカーテンの隙間から差し込んで
くる。
眩しさに目を細めながら布団から重い身体を起こした。
部屋を占める重い空気とは逆に外からは子供達の楽
しそうな声が聞こえる。
突如スマホから流れた軽快な着信音に頭が冴える。
画面には愛しい人の名前の表示
俺は慌てて電話に出る。
「もっもしもし!」
『おせえ』
罵りつつも優しい声が耳に響いて脳に届く
電話の声の主はあろまだった
俺はあろまが好きだ
この思いは伝えるつもりは無い
好きだからこそ伝えたくないのだ。
今の関係を壊したくない ただそれだけだ。
『明日実況撮る日だったよな?』
「うん、そう」
こんなたわいもない会話だが
俺にとっては一瞬一秒が特別な時間だ
この特別な時間を俺は壊したくない。
今こうして話せるだけで 一緒に笑えるだけで
とても幸せなんだ。
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