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陸
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リビングに戻ると柳は
床の上に三角座りをして膝に顔を埋めてた。
「…柳?」
「あ、先生!?ぉ、お帰りなさい!」
「…?あぁ、ただいま。それより柳、
なんで床に座ってるんだ?ケツ冷えるぞ?」
「ぁ、いや…そうで、すね。はは…。」
柳が挙動不審でどこかおかしい。
顔はほんのり赤みを帯びている。
近づいて柳の顔を覗き込んだ。
どうしたのだろう、具合が悪いのかと
純粋に心配になったから…。
しかし、覗き込んだ先にある柳を見て
あれだけ柳に対して同情しているだけと
心に言い聞かせたくせに、俺の脳は全力で否定してきた。
なんだよその顔………。
赤みを帯びた頬に触れ
潤んだ瞳に吸い寄せられた。
「…せんせ…?」
柳の声は耳に届くが、脳までは届かない。
先生、と口にし薄く開いたピンク色の小さな唇に
そっと
自分の唇をあわせた。
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