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心臓を捧げよ FB×きっくん
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FBside
いきなりだけど、きっくんは病気だ。
心臓がダメになり、もうすぐ死ぬ。
余命、1週間。
俺の恋人でもあり親友でもある
きっくんが、そんな重い病気になった。
それと同時に、きっくんには隠してたけど
俺も病気なんだ…
俺は心臓ではない、脳の病気。
俺は今後、言葉も喋れなくなるらしい。
俺が実況中、よく噛むなんて言われるけど
あれは噛んでるんじゃなくて
病気のせいなんだ。
もう症状が出てきている。
そのうち、記憶も言葉も無くなる。
そして脳が壊れ、体も動かなくなる。
そう言われた。医者に。
俺の余命、後3日。
俺は今病院に来ている。
何故かと言うと…ドナーになるため。
きっくんの病気は心臓を交換すれば
治るらしい。
ただ1週間でドナーは見つからなく
この先きっくんは死ぬしかないんだ
俺はあと3日で死ぬ男だ。
死ぬんだから、心臓を恋人のきっくんにあげよう
そう決めたんだ。
きっくんごめんね。俺一緒に居れなくなるけど
心臓はきっくんと共に生きてくから。
医者「本当にいいですね?」
「はい。お願いします」
医者「分かりました。明日手術しますので
来てください。」
「はい!」
きっくんの病室に行く。
言う気は無い。悲しむだろうから
2人には話してあるから
きっくんが「FBは?」と聞いたら
事故で死んだと伝える様にしてある。
万が一、死体が…とか言い出したら
事故の衝撃で跡形もないと言ってもらう。
「きっくーん!会いに来たよー!」
き「おー!FB!」
「テンション高いね、なんかいい事あった?」
き「そう!FB!ドナー見つかったってさ!
もー!嬉しくて!」
そんな笑顔見せられたら…
太陽の様に明るくキラキラしてる
きっくんの笑顔。
その笑顔見てると申請して良かったと思う。
その笑顔、俺がいなくなった後もしてほしい
「え!?そうなの!良かったじゃんっ」
なんて嘘の演技するの、苦手だな
き「んふふ、えふび!退院したらさぁ
MSSPでどっか行こうぜ!」
「いいね、それ!賛成!」
あぁ、ごめんね、きっくん…
俺…今、嘘を付いた。
嘘ってこんなに苦しかったっけ。
き「明日手術なんだってさ!もう病気に悩まない
そして苦しまなくていいんだな!」
「そうだね…もう痛いのは無くなるんだ。
良かったね、ドナー見つかって…」
き「おう!FB、もちろん来るでしょ?」
「勿論行くよ!手術だもんっ」
そのドナー俺だけどな。ははは……
手術だもの、行かなきゃきっくん助かんねぇし
き「来なかったら殴るぞ?」
「なんでそんな物騒なのw 行くから平気だって」
き「ん…FB、キスしよ。」
「え、うん……んっ」
き「ん、っ、ふ………ぅ……ん、っぷ、は…ぁ///」
「は、ぁ…きっくん。俺今日用事あるからさ
もう帰らなきゃ…明日2人も来る様に言うわ」
き「あ、おう!」
手を振って、病室から出る。
えおえおとあろまと俺のLINEグループに
明日きっくんが手術する事を伝えた。
2人とも来てくれるそう。
あー、今になって怖くなってきたかも。
なんて家の布団で丸くなる。
頭が痛い、痛くて死にそうだ。
やはり、俺の余命はあっていた
あぁ、痛い痛い痛いイタイ、イタイ…
少し経つと治るはずなのに。治らない。
「あ、ぁ、い、った、ひ」
喋ろうとするんだけど、言葉が出てこない。
あれ、なんもおもいだせない。
きっくん……きっくんってだれ
あぁあ!だれだれだれ!!
イタイイタイ!!あたま、ワレチャう…!
は…危ねぇ。確実に死ぬ日が来てる。
きっくん、俺の恋人…可愛くて綺麗な。
はぁ、大丈夫。きっくんの事忘れない。
次の日になって、俺は病院に来ていた。
き「あ、FB!来てくれたんだ…」
「行くって言ったでしょ?きっくん頑張ってね」
き「おう!」
あ「FB、あっちに販売機あったよな。
お茶買ってこい」
「えぇ、俺?w」
あ「いいから買ってこい。殺すぞ」
「はいはい、行ってきますよあろまさん! 」
なんて言ってるけど、着替える時間をくれた。
手術するから、服を着替えなければいけない。
あろまサンキュー。楽に着替えれた。
戻るときっくんはもう手術室へ行った様だ。
あ「FB…ありがとうな。編集お疲れ様。」
え「FB、またゲームしようぜ。頑張ってこい!」
「うん…2人とも、きっくんを守ってあげてね
きっくんに俺がドナーって言うなよ?
もー!2人とも泣くなって…行ってきます!」
行ってらっしゃいと涙を含んだ声が聞こえた。
台に横になった。ライトが眩しい。
麻酔を打たれた。もう眠い。
カウントか聞こえる…もうなんも考えれない…
きっくん、痛みに耐えきたんだよね。
お疲れ様。もう解放されるから安心して。
俺の心臓あげるから。もう泣かないで。
痛いよ…って泣かないで。
今まで俺と一緒にいてくれてありがとう。
と思ってたら眠た。と、言うより死んだ。
今はふわ〜っと浮いている。
なにこれ、幽体離脱ってやつ?
なんか白くて透明な線が
俺と死体で繋がってる。なんだこれ。
天使「FB777さんですよね?」
「え、あ、はい。」
天使みたいな人に喋りかけられた!?
天使「貴方は今死にました。恋人を想い。
選択肢を与えます。生まれ変わりたいですか?」
「……はい…!」
天使「今の姿で生きますか?変えますか?」
「っ、この姿で生き返りたいです…!
あの…!天使さん、隣の男性の死は…」
天使「心臓を貰ったことによって延びました。」
「よかった…!あの男性の死、分かりますか?」
天使「あと40年は持つでしょう。」
「俺の寿命も彼と同じくらいでお願いします。」
天使「分かりました。こちらの世界で2日。
人間世界では1年の月日が掛かりますが。」
「それでもいいです!彼と生きたいんです!」
天使「分かりました。こちらへどうぞ。」
言われた瞬間、白い線がプツッと切れた。
自動的に体が上に浮く。
きっくん待ってて、会いに行くから!
ーーーーーーーーーーーー
きっくんside
目が覚めた。
手術は成功したの、か…?
なんてぼーっとしたら医者が来た。
色々と調べられた。
「あれ、えふびーは?」
あ「急用があったみたいでさ、家に……」
え「FBが、事故にあった。家に帰る途中に。
酷い事故で体が潰れて、何も、ない。」
「は…?な、にいっ、て…うそ、だろ?
えふ、び、が、しんだ……?」
あ「っ、きっくん…」
「っ、う、えふび…あ、ァ…!っぐす、えふび…
な、で…!あ、あああああ…、!」
FBが事故で死んだ。体が潰れて。
それが悲しくて悲しくて。
え「きっくん、」
「っ、ふたりとも、いまは帰ってくれない…?
ひとりで、いたい気分だから…さ…っ」
背中に置かれた手を払う。
え「ん…FBはきっくんの事見守ってくれてるよ」
あ「きっくん…ゆっくりと休めよ。」
なんて言葉を残して出ていってくれた。
「っ、ぐす、なんで、じこ、なん、か…!
えふび、さびし、よ…おれ、もあいた、い…!」
腕に刺してあった針を見る。
「えふび、っ、これで、あえ、る、ね…
いまあいに、いくから……!」
点滴の針を腕から抜き、喉に当てる。
これで喉を刺してぐりぐりすれば死ねる。
誰かがドナーになって心臓をくれたけど
FBが居ない世の中はつまらない。
【きっくん、だめ。生きて。】
「っ、えふび、!?」
思わず周りをキョロキョロする。
誰もいない。今確かにFBの声が聞こえた。
【きっくん、生きてよ、お願い。
いつでもきっくんの側にいるから。】
【きっくんの心の中にいるから。お願い。
死のうとしないで…絶対会いに行くから…】
「っ、えふび、ぃ…あァ、ァ……!!」
針を投げ捨てた。
叫ぶが、声にならない。
おれ、生きるよ。
FBに言われたんだもの。生きなきゃ、な?
窓からFBが居るだろう空を見る。
頑張って笑う。
「えふび、おれ、生きるよ!」
【それでこそ、きっくんだね。頑張れ。
すぐ会いに行くから待ってて!】
━━━━━━━━
医者「退院おめでとうございます」
「ありがとうございます」
手術してから、1年経った!
やっと退院出来た。
病院生活もこれで終わりだ!
空を見る。
綺麗な空。雲一つない、綺麗な青。
あ「おい、行くぞ!」
「あぁ、うん!」
あろまの車に乗り、とある場所に行く。
いつの間にか着いたみたいで、びっくりした。
何処に来たかと言うと、お墓だ。
FBのお墓だ。
俺とデートした場所だ。
桜が綺麗に咲いている。
花を添える。
手を合わせ、報告をする
「FB、今日退院出来たよ。めっちゃ晴れてるね
桜も綺麗だな…5年前、ここで桜見たよな…
あ!そう言えばあろまがね…!」
なんて、日常を報告した。
「それと…FB、早く戻ってきてよ。
俺寂しいよ。あろまとえおえおが居てくれる…
けど、FBがいないと、つまんないんだ。」
「ねぇ、FB…どうしたらいいかな…?
俺ね…お前に生きてって言われてから
頑張って生きたよ。けど…辛くて、っ!」
「ね、FBはドナーになった人の名前知ってる?
俺未だに教えてもらえないの。なんで?」
びゅーっと風が吹いた。
知らなくていいよ。と言うかのように。
「FB、教えてよ。FBは事故で死んだの?
そんな事故あったら、テレビで言うのに
全然報道されないし…新聞にも乗ってなかった
あろまとえおえおが何か隠してるの?」
今度は、ふわっとした風だった
聞いてみろって事かな?
「ね、あろま!」
あ「あ?」
「ドナーになってくれた人の名前知ってる?」
あ「……知ってる…けど、いえ、ない…」
「なんで?」
あ「っ、そのひとに、言うなっていわれてるから」
「なんで」
あ「そんなに、知りたいの?」
「知りたい!だってその人が申請しなかったら
俺死んでたんだよ?命の恩人だよ…知りたい!」
と言うと、あろまがため息を付き、口を開けた。
あ「名前聞いて自分責めんなよ?」
「え?うんっ」
あ「お前に心臓をくれたのは、FBだ。」
「え……?」
あ「きっくん、FBが病気なの知ってたよな?」
「ま、って…FBが、病気…?」
状況に頭が付いていかない。
FBが、ドナー…病気…?
あ「え、知らなかったの?FB隠してたのか…
ごめんFB…話しちゃった。」
あろまはFBのお墓に頭を下げてた。
病気…あんなに、元気なFBが…?
あ「頭の病気で、余命3日だったんだ。
喋れなくなるくらい、重い病気。
実況中、噛んでたのは病気の症状なんだよ。」
あ「FBの病気は、脳が壊れて命令出来ない。
体も全く動かず、喋ることも出来なくなる。
頭が痛くなるのが始まりらしい。」
「そ、なの、か…FBは、ず、っとかく、して…」
あ「FB、ごめん。話しちゃった。許してくれ。
言わないと約束したのにな…口軽くてすまんな」
あろまがFBの墓の前で謝ってる。
「えふ、び…おまえ、ず、っと、かくし、て…!
手術の、のときも、隠して…?」
強い風が来た。
まるで、怒ってるかのような。
あ「ごめん…俺、隠すの苦手だったわ。
怒るなって。」
FBの前に座る。
「FB、ずっと病気のこと、隠してたの?
あの時もドナーのこと…それなのにお前は…っ
良かったね、なんて言った、のか…?」
ドクンッと心臓が音を立てた。
その瞬間、頭に声が響いた。
「あ、ぁ、い、った、ひ」
…FBの声だ。っ、FBの映像も見える。
痛い痛いと言いながら布団の中で震えてる。
それと、あろまとえおえおに
俺を守ってくれと言う映像。
あ、ぁ…涙が止まらない。
そんな痛いのに、笑顔で会いに来てくれて…
たまに頭を抑えて痛いって言ってたのは…
あんなに苦しがってるのに、俺は…っ
「あ、ぁ!FB、ごめ、なさ…っ」
ぎゅっ!
っと抱きしめられる。
あろま…?
「あろま、なにして……っFB…!?」
俺の大好きなFBが、俺を見つめている。
姿もそのまんま…
俺は幻覚を起こしてるのか…?
ついに、目がおかしく…?
FB「きっくん、ただいま…!待たせちゃったね」
「えふ、び…!!」
抱きつく。FBの匂いがする。
俺の大好きな匂いが
あ「FB…?な、ん、生き…?」
FB「天使にお願いして生き返らせてもらった。
あろまったら、言うなって言ったのに…」
あ「ごめん…」
FB「まぁいいけどさ。あろま…きっくんを
守ってくれてありがとね…」
あ「別に…」
FB「あ、そう言えば実況は?」
あ「休止って感じにしてる。FB居ないと
成り立たねぇべ?FB実況撮るべ!」
FB「へっ、待って待って!いきなり!?」
あ「あったりめェだろ!えおえおも呼んだから!」
「FB、おかえりなさい…」
FB「ただいま、きっくん!」
あれから俺らは、幸せに暮らしてる。
ーー終わりーー
(おまけ。えおえおの反応)
「えおえお!!開けて!」
あ「開けろジジイ!」
え「なになに、うるさいよ?っ、えふび…?
俺幻覚が…!!」
え「ええええぇえ、俺幻覚が…!!
あろま!きっくんやべえって…!!」
FB「あの、えおえお、久しぶり。」
え「っ、おせえよ!帰ってくんのっ!」
ーーーおまけおわりーー
病気に挑戦してみた!
どうでした!?
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