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にじゅう
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月山の時的な国見ちゃんの回想です
甘くて少ししょっぱい。俺の大好きな塩キャラメルの味。
「おいひぃ~」
そして今口いっぱいに頬張っているのは大好きな塩キャラメルタルト。
そしてそんな俺の正面に座っているのは好きな人影山。
「それ美味しいのか、国見?」
甘いものなどに疎い影山が不思議そうに尋ねてきた。
「うん、最高」
コクリの頷きながら答えるとまじまじと見つめてきた。
「まぁ国見が嬉しそうならいいかっ」
自らに言い聞かす様に呟いた影山を今度は俺が見つめ返す。
「なにそれ」
そう言う意味だったらいいのに。けど違う。だから苦しいんだ。
「う~ん……あ」
少し考え込んだ影山はしばらく経ってから言った。
「ん?」
何かと思い聞き返すと呟く様に影山は小さく言葉を継いだ。
「俺、国見の事すきなのかも知れねぇ」
「……え?」
「俺、国見の事すきだ」
言葉が出なかった。突然過ぎて。予想外過ぎて。
「…どう言う事?」
やっと絞り出した声は驚く程に掠れていた。マジか、みたいな。
「……っあ」
直後、頬を紅潮させた影山は、自分の言葉に驚いた様で固まってしまった。
「……かげやま?」
俺が今涙声なのは嬉しさか、否か。
そして思い直した様に目付きを尖らせた影山はこちらへ一言放った。
「…俺、国見の事が好きだ!!」
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