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歳の差パロ 6
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真弓さんの保健室の仕事は 終わりに近付いていた。と 思う。
延長するって 話も 誰かが 言っていたけど 本当のことは知らねぇ。
3ヶ月って 実際3ヶ月なのか 夏休みはカウントされないのか わからない。
真弓さんは何も言わなかったし 俺も 何だか はっきり聞いて 終了を知るのが 寂しい気がしていたから。
俺は 部活もやっていなかったけど 友達とも段々遊ばなくなっていた。
下らねぇ話ばっかりするような気がして 友達と居ても面白く無かったんだ。
夏休みに入って 俺は市内でバイトを始めた。花屋のバイト。花の事は全然知らなかったけど やってみると意外に面白い。
オーナーが市場で仕入れてきた花を 茎を切って水揚げをしたり 余計な小さい葉を取り除いたり 幅広な葉を カーブを付けて花束にしたり。
綺麗な商売かと思ったが 中々 手は真っ黒になるし バラなんて棘を取り除いたり 汚れることが多い。
それでも冬場じゃねぇから 楽な仕事だと思う。
そんな花屋のバイトも約束の期間終了した日。
結構思ったより多かったバイト料を持って バイト先で 作って貰った花束を抱えていた。
特別に花束を作ってもらったんだ。
考えてみたら 婆ちゃんだって 女の端くれだろう?いつも 婆ちゃん 婆ちゃん っていってるけど、婆ちゃんだってまだ 白髪も少ねぇし。一応 出掛けるときは 口紅なんぞ付けてたべ。
女って 花が好きなんじゃねぇか?
服の趣味なんてわかんねぇし。指輪はしてるけど 高いからな。貴金属ってさ。
だから 女である婆ちゃんにさ 薔薇の花束をね やろうかと思ったんだ。
赤い薔薇はどぎつい感じだから オレンジ色みたいな ピンクみたいな薔薇と カスミ草を。薄い緑色で包んで 白い細いリボンで結んでさ。
女なら 喜ぶだろう?
いや婆ちゃんは 昔から おれが 何かしてあげたり 下らねぇ物でも すげぇ 大袈裟に 喜ぶんだよ。
千春 ありがとう ってさ。
だから 花束なんて ちょっと 恥ずかしいけど いつも ありがとな って
渡すつもり。
そしてさ 明日の晩は たまにはステーキにでもしようかな。
それとも 婆ちゃんに財布でも買ってやろうか。
いつも真弓さんにご馳走になっているからポケットチーフでも買おうか。
あれこれ考えてニヤニヤしながら 帰路を急いだ。
よしっ 明日 買いに行こう。婆ちゃんのモノは真弓さんに付き合って貰おう。
そして
自宅に帰ると電気が点いてねぇ。おかしいな。今日は婆ちゃん休みの日なんだが。こんな時間にどっか行ってるのか?
鍵を開けて 家の中に入ろうとして 暗い狭い玄関で俺は何かにつまづいた。
それは
冷たくなった婆ちゃんで。
俺は すぐ 隣の真弓さんの家に
助けて 助けて
と泣きながら 駆け込んだ。
それからのことは
めまぐるしい ばかりで
俺は
俺は
ひとりぼっちに
なっちまったんだ。
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