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歳の差パロ 9
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「どうした?千春君?」
「真弓さん 俺……
俺ね 俺。
気持ち悪かったら ごめんなさい。
これから もう 真弓さんに 助けてもらえないかもしれない。頼ることも もう だめかもしれない。俺 気持ち悪いって 思われるだろうし。
もう 真弓さんが 俺と話もしたくなくなるかもしれない。
そしたら しょうがない。悲しいけど 今までが 良くしてもらい過ぎた。
俺 真弓さんが好きなんです。
気持ち悪い奴でしょ?」
「千春君……」
「俺も 男なのに 男が 好きって キモいと思う。真弓さんだって 引くよね。でも さっき 女に迫られたんだ。嫌だったんだ。
女なんて気持ち悪いって。
かといって女嫌いじゃないと思う。
男となんてどんな男ともやだ。
支離滅裂てごめんなさい。何言ってるかわかんないっすよね。
俺 真弓さんが良いって 強烈に思ったんだ。ええっ これって 好きってことだなって。
ごめんなさい。好きになってごめんなさい。でも 間違いなく 俺 真弓さんが好きだ」
「千春君。
気持ちは嬉しいよ。そして 君に好きだって 言ってもらって 気持ち悪いなんて思わないよ。僕の周りにも 同性でも 愛し合っている人は沢山居るからね。
でも 君は まだ高校生だ。
早いとは言わない。世の中を知らないから なんて ことも言わない。恋を知らないから なんてことも言わない。
でも 今 ひとりぼっちに なって たまたま 僕が 側に居たから って ことは 否定 しきれないだろう?
と 言うか 僕は 弱味に つけこむ ような ことは したくないんだ。
わかるかな?」
「俺 勘違いしてますか?
俺 動転して 近くに居た真弓さんにすがっているように見えますか?」
「そうではないよ。
僕は 千春君を 大切に思っている。
大事にしたいとも思っている。
千春君は とにかく 今 色々なことが 有りすぎた。目の前の 生きていく上での 様々な雑多な事を 解決していかないと 改めて次のことって 考えられないと 思う。
お婆ちゃんか 亡くなって まだ そんなに経っていない。
そんな心の隙間に 僕が 少しだけ 入り込んでいるだけなんだよ。
だけど どんなことが あっても 僕は 千春君の側に 居るつもりだよ。それは間違いない。千春君の力になりたい。千春君を守っていくよ。」
「真弓さん。俺のこと 嫌いですか?」
「……嫌いじゃないよっ!絶対嫌いなんかじゃないっ!
守ってあげたいって思っているよ。」
「それなのに 俺のことは好きじゃないんすね?
俺を 何とも思ってないんすよね。
真弓さん それって ずるいっすよ。
俺 のこと 突き放してくれたほうが まだ マシってモンじゃねぇすか?
俺は真弓さんを好き って言って
真弓さんは俺を守ってくれるって言う。
俺 嫌われて関わりを断ってくれたら 理解しますよ。真弓さんを諦める。
でも 味方って!
俺が ガキ過ぎて 相手にならないって 言ってくれた方が……
男なんか好きにならねぇって言ってくれた方が……
実はゲイじゃねぇ って言ってくれた方が……」
真弓さんは何か 言おうとしては 口を開きかけては 下を向き、又 顔を 上げては 口を開き 何か 言いかけては 止めて。
良い 断り方を考えているんだ。きっと。
俺に 優しく たしなめようと してるんだ。きっと。
本当は 俺を好きじゃないって 言おうとしてるんだ。きっと。
そして 俺に 優しくしてくれたり 構ってくれたりしたことを 後悔してるんだ。きっと。
そんな風に 苦しげな顔をさせたくない。
そんなことで真弓さんを苦しめたくない。
優しさに 漬け込んで図々しく甘えすぎたのは俺だ。
調子に乗って 真弓さんを好きになっちゃった俺が 悪い。
真弓さんに 苦しい言い訳をさせたのは 俺だ。
俺の好きな人を 苦しめちゃいけない。
真弓さんを 苦しめちゃいけない。
真弓さんの苦しみを 取り除かなくっちゃならねぇ。
簡単だよ。
好きじゃねぇ って 言えば 良いんだ。
勘違い でした って 言えば良いんだ。
俺は 本当は女好き って 言えば良いんだ。
簡単だよ。
「もうっ 良いっす。
俺の告白 忘れて下さい。
気持ち悪いっすよね。」
「ち 千春 君。 ち……」
「悪いですけど 帰ってくれませんか?
独りになりたい。
さっきのこと 全部 嘘ですから。安心して下さい。
俺 真弓さんを 良い兄貴だと思ってますよ。
俺は 出来の悪い弟っすよね。
今 女に迫られて 動転して ナンか 混乱して 変なこと言っちまったみたい。
嘘ですから。俺男っすよ。何で?って話っすよ。
真弓さんまさか 本気にしてないっすよね。俺 真弓さんのこと 恋愛対象じゃねぇから。
男なんか好きにならねぇっすよ。
真弓さんも 一瞬 真剣に考えちまったっすよね。悪かったっす。
せっかく 童貞捨てようと思ったのに。良い女居ないっすね。
俺 筆下ろし目前で ビックリして 何か 言ったけど。
大嘘。 嘘ですよ。
まさか真に受けてないっすよね。
さぁて 綺麗な女見て オナニーでもすっかな。やっぱり 女の裸みないと 勃たないっすよ。
悪いっすね。真弓さん。
もう大丈夫っすよ。
帰ってくれませんか。
帰って 下さいよ。」
ドアを開けて 真弓さんを促すと
真弓さんは 静かに 出ていった。
俺は 俺は 独り涙を流して 泣いた。
玉砕だぜ。ちきしょう。
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