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真弓兄ちゃん 1
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俺は 山科千春。
おぼろげな 記憶が いつも頭にこびりついている。
たぶんまだ 5~6才の頃。
俺は 小さい頃から 夏と正月あたりには 親戚の家にいつも泊まりがけで行っていた。
母親の親戚だか 父親の親戚だか 分からない。
昔からの豪農で小作人を沢山抱えていた とか 建物は築100年を優に越えているとか 本家の本家だとか 聞かされたが その時は よく分からなかった。
とにかく大きな家で 入り口の土間だけで十何畳もあった。土間からの上がり框も 幅広く その先に畳の部屋があり 更にその奥に 桟のついた真っ黒な板戸に囲まれた 囲炉裏の板の間があった。
古い田舎の家で 太い柱がそこかしこに有り、天井にも 太い木が桟に走っていた。
広い土間の玄関の横には 真っ黒な木造の狭い階段があった。そこは 中二階で今風に言えばロフトのようなものだった。元々天井が高い家で その中二階は ちょうど 囲炉裏の居間の真横で別棟のような処にあった。
その中二階には 高校生になる 真弓兄ちゃんの部屋があった。
実際には 俺の従兄弟の従兄弟のなんちゃら に当たるらしかった。その家の子では無くて 真弓兄ちゃんは 高校に通うため そこに一時的に暮らしていたらしい。
横浜から来た俺にとって、その田舎で過ごす日々は 朝は虫取り 昼は畑に西瓜や茄子 胡瓜をもいだり 近くの河原で魚釣りなどをして 楽しく過ごし 冬は冬で近くのスキー場にそり遊びをしたり かまくらをつくったり と 見知らぬ子供らとも すぐ打ち解けて遊ぶ。とにかく 毎日楽しいばかりの日々だった。
そんな夏のある日。どうしてか 家の中は無人で 昼尚薄暗い昔ながらの広い家は 開け放した窓から窓へ 風が通り抜けて 昼寝には 最適で 俺は 午後の微睡みの中だった。外では蝉が 煩く鳴いていた。
階段が軋む音が聞こえた。
真弓兄ちゃんが 帰ってきたんだ。
遊んでもらおう。
ビックリさせちゃおう。
足音を忍ばせて ゆっくり階段を ソロリソロリと 上がって いく。
真弓兄ちゃんは背中を向けて 本を読んでいる。らしかった。が 息づかいが おかしかった。はあはあと して やがて んっ んっ と 聞こえて。
うっ という声 とティッシュを
横から 取って ゴソゴソと。
足音に気が付いて こちらを向いた 真弓兄ちゃんは ちんちんを握って 先っぽの何かを拭いている。
「真弓兄ちゃん。苦しいの?病気?大丈夫?」
すると真弓兄ちゃんが言った。
「千春?今 真弓兄ちゃんのちんちんを見たな?知ってるか?ギブアンドテイクって。人のモノを見たら 千春も見せなくちゃいけないんだよ?そして 絶対人にしゃべったらダメなんだ。千春は約束守れる子かな?」
「うん。守れるよ。真弓兄ちゃんのこと好きだから 守れるよ。」
「よし。良い子だな。約束出来るなら 又いくらでも遊んでやる。千春は可愛いな。じゃあ 真弓兄ちゃんに ちんちんを見せなさい。誰にも言っちゃ駄目だよ。
千春は可愛い子だね。テレビでやってるように キスもしてあげるよ。」
そう 俺は 真弓兄ちゃんが好きで好きで仕方なかったんだ。
時々 苦しくなるほど 抱き締めてもらったりするのが 好きだった。
ご飯を食べるときもいつも隣に座りたかった。その親戚の家は 囲炉裏を囲んで ご飯を食べる。一人一人箱膳を前に 食べる。一番奥には 大きい爺ちゃん。その横には爺ちゃん そして伯父さんとその兄弟。俺らは台所に近い処を。末席は その日その日によって 順番が入れ替わる。俺は真弓兄ちゃんが好きだったから 箱膳を貰うと 慎重に運びなから 真弓兄ちゃんの隣に座った。嫌いなおかずは 真弓兄ちゃんが 内緒で食べてくれた。
昼間 西瓜や胡瓜を 取ってくると 真っ先に 真弓兄ちゃんのもとへ持って行った。
虫取りも真弓兄ちゃんが一緒に居てくれた。
テレビで男と女がキスをしているのを見て 好きな者同士だから って聞いたときも 真弓兄ちゃんに抱きついて キスしてって ねだった。 大きくなったら って言われて ホッペタにキスをしてくれた。
真弓兄ちゃんは いつも 素っ気ない 振りをするけど 誰も居ないと とても優しくなるんだ。
だから 真弓兄ちゃんが 好きで 好きで。
でも 部屋には 沢山の本があって いつも勉強ばかりしていた。
背も高いし キリッとした顔で 冬には チョコレートを女の子から沢山貰うって 話も聞いた。俺もチョコレートが好きだけど 真弓兄ちゃんは チョコレートをもらうのが 嫌だって聞いた。なんでかな?
真弓兄ちゃんが大学に行ってからは あの家に真弓兄ちゃんは居なくなってしまった。
つまらないから 親戚の家にも 行きたくなくて 自然と 遠退いていった。
そして 数年経ち
俺は 高校を卒業して ある大学に合格して 自宅から離れた地方都市で 独り暮らしを始めた。
大学は楽しい。が 俺は 女に 興味が 湧かなかった。
自分が女は好きではないと薄々確信していたが かといって 男に対しても 誰とでもそういう気持ちになれなかった。
あの 子どもの頃 真弓兄ちゃんに施された 行為が 忘れられなかった。真弓兄ちゃんの白っぽい 大きな 陰茎が あたまから離れなかった。
抱き締めてもらってくちびるにしてもらった口づけが 忘れられなかった。
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