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疵(きず) 13
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俺は もう アノ人に繋がる呟きサイトにはいかなくなった。
男との出会いサイトにも アクセスしなくなった。
本業の方に本腰を入れて真面目に勤しんだ。
ソレ用のスマホは 電源をOFFにしたまま充電器に鎮座している。
色々な男に20歳前後と 出鱈目を言っていたが 俺の本当の年齢は 既に20代中盤。生まれつき 顔が小さいし 何故か華奢に見えるらしい。好き嫌いは無いが食べても食べても太らない。
空手の有段者と言いたいところだが 実は正式に習ってはいない。
剣道も柔道も はっきり言って 習うつもりもない。
スポーツ全般は得意かもしれないが 実は カナヅチだったりする。
あれっ?
空手の話 アノ人にしたかな?
ま いいや。
2年もの間 俺の奔放な ふしだらな 話を赤裸々にしてきた。
恥も 何も晒してきた。
唯一快感に溺れそうになった素股の話を最後に 書いたけど………
そんな弱味の話は初めてしたんじゃなかったかな?
でも 前に 素股って
アノ人 知ってる雰囲気だった。
あれっ?
アノ人に 最初の頃 俺 弱いところ 話したっけ?
俺 とんでもなく 強がり を 言ってるガキだったかな?
本心を 話してきた。
でも それでも節度は保っているつもり。
俺の本当の暗い部分は 言ってない。
アノ人は
とても博学だったなぁ。
とても 多くの言葉を知っていた。語彙が豊富って言うのかな。
でも 何故 俺のことを詮索しようとしなかったのかな?
俺に興味なんか ひとつも無かったからかな?
じゃあ何故 俺からの 非公開の呟きに 返信してくれたんだろう?
たまたま 目に とまって。
俺のことを 観察しただけ?
もう底の浅い 俺に 興味が失せたんだろうか?俺は 教養の微塵もない バカだと 見限ったのかな?
まぁ その通りだから 仕方ない。
そう バカ って レッテル貼られているなら それで 良いや。
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