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疵(きず) 27
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違和感に 思わず 後孔に力が入る。たまらなくて 向かいにいる彼の首にすがり付く。じっとしていられなくて、脚を広げた彼の腿から 滑り落ちそうになる。
少し挿りかけた指が 押し出されるように出ていく。出ていく感触が ぞわりと 背中を駆け抜ける。
耳元で
「深呼吸して。吸って 吐いて。」
言われた通りにすると
先程より抵抗無く 指が挿って来る。
深呼吸に合わせて 少しずつ 少しずつ。
違和感が かけあがる。
それでも どこか どこかに 羞恥心と僅かな快感の胤が燻って 小さな熱の塊が 腰の奥深くに 膨れつつある。
それが羞恥心からなのか 大きな彼の包容力からなのか 命令にも近い 強引さなのかわからない。
どこかで 受動的になりたい 快感に素直に流されたい 気持ちが 深層に有ったのか?
しばらくすると ゆっくり抜き差しが開始され 抜いては 周りを違う指でなぞられ、内側に挿入された指と外側の指とで ゆるゆると 押されては 離され 上に下に 後孔の縁を広げたり 挟まれたりした。
何かが 這い上がって来る。
ぞくぞくする。
足りないような 疼くような 核心を逸らすような 掠めてるような。
するとアノ人が耳元で
「千春。何も心配しなくて良い。
傷つけたりしない。
汚いとか 思うな。
ここに やがて 挿れてやる。
何もかも 僕に委ねて。
ただ 気持ち良くなればそれでいい。
喘いでいればいい。
本能の命じるまま 素直に」
そう言って 指が 又挿入され やがてそろそろと動く。
その言葉に 優しい言葉に
自信に満ちた言葉に
期待と信頼が渦巻いていく。
肩から力が抜けて 彼に委ねる。
すると 彼の指先が触れた或る処から 突然 訪れた 感電したかのような ビリビリとした感触に身を踊らせた。
途端に 沸き上がる射精の欲求。
思わず 自分のモノに手を伸ばそうとすると
「触るな!首に捕まってるんだ!」
と 怒鳴るように言われ 思わず腰を揺らしてしまい 自分のぺニスを 彼の腹に擦り付けてしまう。
腹に当たって まるで痒みが収まるような 気持ち良さに 吐息が漏れる。
再び 動き始めた彼の指が 快感の壺を掠めて 又 違う指で外側を撫でては押す。
あぁぁぁっ
「気持ち良いだろう?」
頷きながら 声を出して 口を閉められない。ただ 口をパクパクさせ 口の端から 涎も糸を引きながら顎に垂れ 胸にも垂れ流し それでも
ひっきりなしに声を よがり声を出してしまう。
あっ ああーっ うっ ふぅー うぁっ
バスルームに
くっちょん くっちょんと後孔がたてる音と 聞くに耐えない 自分の声が 響く。
「もっと 声を出せ。」
ふっ くぅっ あぁぁ
「指を増やす。二本だ。」
「あー イキたい。 イクっ」
すると 茎の根元を握られてしまう。
「んっ イキたい。イキたい。出したい!」
それでも根元を握られて イクにイケない。
気持ち良くて 苦しくて どうにかなりそうだった。
首を左右に振りながら 涙を流しながら 懇願していた。
もう 正常な精神ではいられなくて 目の前の 肩に噛みつく。腰を押し付ける。尻から滑り落ちそうになって身体全体で悶える。
涎も口から溢れ自分にもアノ人にも 糸を引いて 自分の胸とアノ人の胸にもねばついて べたべたとして。
汗で目が痛い。互いに汗みずくになり 俺は喚いていた。
だーっ!いやっ ああーんっ
んっー イキたい。 おかしくなるっ
イカせて イカせて イキたい。
あんっ あんっ
「イカせてやろう。イッていい」
そして 手で絞めていた茎が開放され
同時に 茎をゆっくり扱かれ。
俺は 長々と 射精した。
ひとしきり出ても 未練たらしく
ぷしゅっ ぷしゅっと 残滓を吐き出すように白濁をたらりたらりと 滴が 垂れている。
それを見つめる アノ人が
俺を抱き締めてくれた。
「鼓動が凄いな。心臓壊れるんじゃないか?」
はぁはぁと 肩で息をしながら 汗でぬるつく背中に抱きついて肩に頭を乗せた。
シャワーを掛けられて
「さて 第一ラウンドは終了。
ベッドで 待ってな。」
と言われ バスルームから出るように促された。
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