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疵(きず) 28
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脱力しそうになりながら
脱衣所でタオルを使って水分をふきとり キッチンで ミネラルウォーターを飲んだ。かなり喉か渇いていたようで 半分ほど飲み干してしまった。
バスルームからは水の溢れる音がして 浴槽に入ったようだった。
腰の奥あたりが 何か 燠火がくすぶっているようだった。
さっき 放出したからすっきりして 心地よい疲労感な 筈なのに。
さっきたっぷり呆れるほど 沢山出した筈なのに。
キスだって初めてじゃない。
相手を翻弄して キスを与えて 興奮させてきた筈なのに。
俺からいつも 見ず知らずの男に 与えてきた行為だった。
それなのに キスだけで 自慰より 凄く良い。
自分が経験してきた どんなキスより きっと気持ち良い。
丁度良い吸引力。強くなく 弱くなく 吸われる舌の気持ち良さ。
あんなキス初めてだ。
アノ人の顔も 凄く 良い。
見詰められるだけで 恥ずかしいほど ドギマギしてしまう。
俺 どうしちゃったのかな。
好ましい声。好ましい身体。
嫌悪感が 微塵もない。
すると風呂からあがったらしいバスタオルを腰に巻いた姿で アノ人が 近付いてきて 飲みかけのペットボトルを奪われた。
俺を見詰めながら ペットボトルの水を飲み干すと ぐいと手を引かれ キスをされた。情熱的なのに冷たい舌。深くて 息も出来ないくらいのキス。冷たかった口内が又熱くなっていく。
腰が抜けそうで 思わずよろけてしまいそうになる。それをしっかり抱き留められても むさぼり尽くされるような キスは やめない。
思わず喉を鳴らしてしまう。
それは ねだって 甘えて 欲しがる声にしか聞こえない。
背中の手が腰まで撫でながら下がって やがて 尻の割れ目に下りてきて 更に甘く喉を鳴らしてしまう。
俺の腹に 固くなるアノ人のモノを擦り付けられる。
あー 熱い塊が 全身をかけていくように 俺の身体も熱くなっていく。
渇き?さっき放出したのに 渇き?
キスだけで蕩けてしまう。
くちづけしながら 背中にすがり付く。なで回す。胸に手を這わせる。撫でた処が欲しい。
欲しい。
この人が。
この人に 抱かれて 官能に溺れたい。
俺を 抱いて!
ぐずぐずに 溶かして!
あなたが 欲しい。
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