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疵(きず) 34
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週末になると 又会いたくて 結局 アノ人の携帯に 電話をしてしまった。
そして 金曜の深夜。
夕方から いつ来るか いつ来るかと
やきもきしながら 待ちに待って 日付が変わろうかという時間にアノ人は来た。
思わず 玄関のドアを開けて現れたアノ人に 抱き付いてしまう。
首にすがりながら 自分からキスをしてしまう。
切なくて切なくて 涙が出そうになりながら 温かな胸に 頬をつけて アノ人の胸の鼓動を聞いて。
「ん?千春?どうした?」
「会いたかった。会いたかった」
「どうして?」
「会いたくて仕方なかった。」
「抱かれたかった?セックスしたかった?」
「そ、それも ある かもしれないけど。こうして抱き締めて欲しかった」
「抱き締める腕が欲しかったの?
ゲイサイトはどうした?」
「もう やだ。知らない人なんかやだ」
「僕が良いってこと?セックス上手な人間は沢山世の中に居るよ」
「あなたが良い。」
そこまで言うと 横抱きにされ リビングから 和室に連れていかれた。
そこで深く深くキスをされ 服を全部脱がされた。アノ人はスーツを身に着けたままだった。俺はキスされただけで 痛いほど勃っていて。
そして アノ人は
突如部屋の壁際にあるドレッサーの前まで俺を連れていって……
ドレッサーの前に俺を立たせて 後ろから俺を抱き締めるようにして
「ほら 鏡を 見てごらん。」
そう言いながら 勃っている俺の茎を軽く扱いた。
俺の茎は 先端から透明な淫らな液が ぷしゅっと飛んだ。
思わず俺は見ていられなくて顔を背けた。
「千春は誰に抱えられてる?誰に寄りかかってる?誰に裸を見られている?今まで誰にキスをさせた?誰に抱き締められた?
今まで こんなに勃起したことが有ったかな?」
「無いよっ!誰にも勃ったこと無いよっ!
キスをしたけど、気持ち良くなかったよ!俺 俺っ!」
「靴下も脱ごうか。自分で脱いでごらん。自分で脱げたらキスをしてあげよう。」
「………」
「キスを とびきりのキスをしてあげよう。だから 僕に 足を見せてごらん。」
耳を軽く噛んで囁く。
アノ人が囁く。
俺は 鏡を見る。
アノ人に 羽交い締めするように ガッチリと抱き締められている。俺の耳を甘噛みして吐息が耳をくすぐる。
ゆっくり頷いてのろのろと 緩んだ腕から離れて しゃがんで 靴下を脱ぐ。
未練たらしく靴下をきちんと重ねて傍らに置いた。
ドレッサーのスツールを引き寄せ 俺を座らせ自身は キッチンから持ってきた椅子をすぐ後ろに置いてそれに腰掛けた。
そして再び背中から俺を抱くようにして
両足を持ち上げ開かせた。向かいの鏡には 胸に付くほど足を持ち上げられ開脚した俺の後孔が 丸見えだった。そして 足の裏も。
「ほら腰をもう少し前にして。
後ろからしっかり支えてるから 後ろには倒れない。もっと鏡に見えるように。千春のアナルが見えるようにしてごらん。
今 ここをいじっているのは、誰だろう?
ここに僕のモノを挿れられて 気持ちよくなったのは誰かな?
ほら 千春のぺニスからだらだらとこぼれているね。ローション要らないかな。ぬるぬるだよ。今千春が求めているのは、なぁに?
今誰に抱かれてアナルを見せているの?
誰に抱かれているの?」
段々理性や羞恥心が無くなっていく。
俺は
今まで どんなに 時間を無駄にしてきたのだろ?
こんなに興奮して身体が熱くなることを知らなかった。
身体を繋げることが 何よりも雄弁であることを知らなかった。
セックスに至るすべてが 前戯となっていく。すべての時間は 前戯となり 俺の身体を熱くして すべてが 快感と繋がっていく。
ふっと 触れられた耳 くちづけされたうなじが 官能の 炎に焼かれるように 燃え上がっていくようだ。
指が 挿入されただけで 俺の身体が反応して ウゴメイテいくのが わかる。
アナタが 欲しい。
ふっと脚を 下ろされ 向かい合わせになって
顔を覗かれ
顎を 持ち上げられ
千春 と 呼ばれ
顔が近づいて くちづけをされた。
あーーー ーー っん
俺は 蕩けるキスに 吐精した。
優しく抱き上げられ ベッドに下ろされた。
アノ人がスーツを脱いでベッドの下へ。そして俺を見つめながら ゆっくりワイシャツのカフスを外して 下着を脱いで その凶器を露にしていく。
そして
そして声が枯れるまで
揺らされ 喘いで
中を 擦られ 何度も吐精して
何度も中に 吐精されて
その度に 肉襞は 歓喜して
疲労して眠り込んで
目が覚めると
外は眩しくて
アノ人は 居なくて
俺は
いくらも 経たないうちに
又 会いたくて 会いたくて
又 自ら 連絡して
じりじりと 週末の 彼の
訪問を 待つのだった。
虚しいような 充実したような
楽しくて苦しくて
でも 顔を見れば 何もかも
忘れてしまう。
会話は無いに等しいのに
アノ人は俺の全てを 知っている
アノ人と会った瞬間からもう セックスは始まっている。
言葉は 燃えるための風を
指は 燃えるための 摩擦を
抱かれたくて
くちづけが欲しくて
腕が 胸が 身体が すべてが
欲しくて 欲しくて
たまらない。
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