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同級生 16
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「千春?
このあとは 予約が沢山あるのかい?
僕は あとどのくらいの時間 ここで 施術を受けることが出来るのかな?」
「えーと わたくしどもは 御客様第一をモットーにしておりまして 時間を気にせず ゆったり過ごしていただくシステムで ございます。スタッフは一日にお二人様までしかお世話しておりませんので 今からお昼過ぎまで ご堪能頂けます。当日の追加サービスも承っておりますのでご安心下さい。」
「千春?今日本当は定休日になっているんだろ?電話申込みのとき 聞いたよ。今日 他のスタッフは居ないの?」
「ま、まゆみ。からかいに来たのか?勘弁してくれ。真面目に剃毛するのか?しないのか?」
「いや 癒されに来たんだ。」
「なら ちゃんと客として まず風呂に入ってくれ。 剃毛から始めたいから」
「わかった。話はそれからだ。」
風呂からあがった真弓はバスローブを羽織って 施術台に座った。
クリームで顔を塗りカミソリで顔 顎 喉と剃っていく。そして耳の周辺 まぶた 眉毛も丁寧にカミソリを滑らせていく。
襟足を済ませて剃毛は終わり。
台を寝かせて 真弓をうつ伏せにして バスローブの肩だを脱がせ クリームを肩から塗っていく。
顔の剃毛が終わったので真弓が話始めた。
「なぁ 千春?お前結婚は?」
「いや。縁が無くてな。真弓は?」
「僕もだ。彼女は居ないのか?」
「俺は居ない。真弓は?」
「僕も居ないよ」
「何だよ。お前昔結構モテてたじゃん?女の一人も出来ねぇのかよ。真弓もだらしねぇな。あはは」
「千春は?お前だって良い男だよ。可愛いし。好きな奴とか居ないのか?」
「えっ?俺?
真弓。お前からかってんのかよ。」
「なぁ千春?怒らないでくれよ。最後まで聞いてくれよ。
僕は この間の同窓会。千春と会えて嬉しかったんだ。
だから 千春が帰ったところを見て 正直な話 後を追ったんだ。千春と2人で話をしたかったから。
でも なんだか飲みすぎちゃって うまく話が出来なくて。
なぁ あのとき 千春は何で
あのときのことを無しにしようって言ったんだよ?
僕は
確かにガキの頃のイタズラだと思ったことも有った。
でも 僕は 後悔していない。
あれと同じこと他の奴と出来たかって考えると絶対無理だって。今ならはっきり言える。」
「真弓。ちょっと待てよ。俺が言いたかったのはな。」
「千春。最後まで聞いてくれよ。後悔したくないから。今日はちゃんと千春に言いたいんた。素面でな。
僕は ガキだったから わからなかったんだ。千春だからああいうことが出来たんだ。でも千春は嫌そうだったもんな。
無理矢理みたいで。強制しているみたいで。
だから三学期の終わりの年末に もう千春とそういうことをするのをやめようって。
限界だった。互いのモノをさわるだけじゃ我慢できなくなっていたんだ。
ネットで色々調べて色々勉強して 色々やりたくてやりたくて仕方なくて。
千春に触れたくて 千春をどうにかしたくて。
だから千春に襲いかかりそうで 怖くなって終わりにしようって。
そして 千春は 承諾したから 千春とはもう終わりだなって。
大人になれば又違って考えてくれるかなって。でも千春は気まずそうにしていて。
何だか卒業までの間は避けられていたし。その上 卒業したら 他の奴等も千春とは音信不通になっちまって。同窓会の幹事の奴とは何かしら用を思い付いては 連絡はしていた。今回千春と連絡がとれて 無理矢理誘ってくれって頼んだんだ。
なぁ千春?
もう 今更 無理かもしれないが 又せめて友達にも なれないのは 仕方ない?
何で いきなり飛び出して……。
そんなに 怒るほど 嫌だったのか?
今回もこんな形で千春に会いに来たのは 怒っているのかい?
気持ち悪いなら すぐ帰るから。
まずは謝らせてほしくてな。
ごめん。
しつこいよな」
「真弓?お前 なに言ってんの?
真弓?この前 俺が一世一代の決意を言ったのに 何を……
あのな 真弓。
あの中学ん時 真弓が言ったんだよ。センズリし合ったことを忘れて 知らんぷりして同窓会に出よう。友達でもなくて知らんぷりしてって。ただのクラスメート。
だから 俺は この前豆腐屋で 他人のままでいる、友達でもないってことを無しにしようって言ったんだよ。
真弓が結婚していても友達として幸せを祈ってやりたいって。
でも 酒飲んで たまらなくなってさ やっぱり告白してすっぱり振られて新しい気持ちで 恋愛を探そうって。」
「なぁ 千春?
僕の聞き間違いで無ければ 千春は 僕のこと さ」
「そうだよ!俺は諦めが悪いんだよ」
「ありがとう。千春は他の女とそうなっていても 僕に目を向けてくれてるって思って良いのかな?」
「はぁ?真弓。何 言っちゃってくれちゃってるの?」
「いや お互いもう30過ぎだから 遊びの女が一人や二人 居ても不思議はないけど。はっきり言うと 僕を少しでも思っていてくれるなら 二股はちょっと 悲しいっつうか 面白くないっつうか」
「真弓。何か奥歯にモノが挟まったような 何だよ」
「いや 別に イマドキは……
いや僕は心が狭いんだ。この前豆腐屋飛び出して行ったろ?あのあと 後を追いかけてな。見失って 諦めて 駅へ戻ったんだ。そしたら駅前の〇〇って言うシティホテルに 千春が女と 入って行って。
さすがに 諦めて。
でも やっぱり僕は 千春が……
でも 本心は別れて欲しい。ワガママかな?そうだよな。千春には千春の付き合う女っての 居るよな。」
もう 剃毛なんかしていられなかった。真弓の心が 分かって
千春は
改めて 風俗に行き 不能だったこと 嬢に見抜かれたこと あのとき嬢に偶然会って 再び話をしたことなど話をした。
真弓も いつのまにか 施術台に座り話をしていた。
15年互いに 秘匿していた心。
「なぁ 千春?
キスしても良いか?」
「ば ばっかじゃねぇの。
いちいち 聞くな」
「わかった。
いや 今は 我慢する。
キスだけじゃ終わらなくなりそうだからなぁ。なんて言っても すぐ千春の触りたくなるし。触ったら昔とった杵柄ですぐイカせちゃいそうだからな。あはは……」
そんな無駄口を叩く真弓の口に 俺からキスしてやった。
ははは ざまぁみろ
固まってる真弓を見るのは少し 溜飲が下がる思いだった。
くちびるを離して勝ち誇った気分でいたら
真弓がバスローブをかなぐり捨てて 紙のパンツ一枚でぎゅうぎゅう抱き締められた。
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