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同級生 22
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恥ずかしくて 毛布を被っていたが 簡単にめくられて 横に入り込んだ真弓の 素肌のからだとからだが密着する。
滑らかな肌が心地よい。
少し体温の低い真弓の肌。
一方 千春は体温が高めで 冬になると 寒い~って言いながら 真弓がズボンのポケットに手を入れてきた。
あっためてと言いながら冷たい真弓の手で覆われてきた。
冬の朝 首筋に真弓が暖を求めて両手を当てたりしていた。
学校に着くと寒いからって 千春の着ていたコートを真弓が羽織ったりしていた。
ときには暖っけー と言いながら抱きつかれたりした。
本当に寒がりだったよな。真弓って。
今も背中に密着する真弓の素肌は 汗ばんだ千春には 少し体温が低くて気持ちいい。
「千春。
僕は千春と想いが通じ合ったことが嬉しいんだ。
出会った頃から 千春が好きだった。初めて消ゴムを貸してくれた時から。
千春は、覚えてないかもしれないけど。僕が 小さな声で消ゴムが無いって言ったこと 聞こえてたみたいで。ハイヨって消ゴムを二つに割って 振り向いて机の上に置いてくれて。えって僕が顔を上げると にっこりして 使えよって。あのとき 千春の笑顔に やられたんだ。
素直で 純粋で 疑うことも知らない 自分に驕ることなく 他人に優しい。
見栄も張らずありのままで接してくれる。
僕を信じてくれて。
その澄んだ瞳にどれだけ救われて いとおしく想ったか。
千春 もう我慢も遠慮もしない。
千春 これから一緒に 生きていこう」
「真弓。
俺も ずっと 真弓が好きだった。
……でも 真弓は 女とも付き合っていたことも有ったよな。」
「あれは……
千春に女を近付けないようにするためだったんだ。怒らないでくれよ。
千春に気があるような女を 千春から遠ざける為に。
ろくな女じゃない奴ばっかりだった。」
「そうかー。真弓は変な奴から俺を守ってくれていたんだな。
俺 正直な話 真弓に 色々導いて欲しいんだ。真弓はいつでも 話を聞いてくれて 俺にアドバイスしてくれるだろ?
俺 真弓に いつも あれこれ言って欲しいんだ」
「千春……
僕は独占欲が強いからそんなこと言うと 千春を束縛しちゃうかもしれないぞ。」
「いいよっ!
毎日 俺の話を聞いてくれよ。昔みたいにさ。」
「細かく千春の一日を知ろうとするかもしれないよ」
「いいよ!俺 真弓に全部把握して貰いたい。そしてさ 昔みたいにさ いきなり出先で真弓が現れたりしたら嬉しい。」
千春は昔サプライズで真弓と会えることが嬉しかった。
明日は〇〇に行くんだ。と言うと 興味無さげに 昼飯食ってから?とか普段の昼飯は?とか関係無さそうな処から ポツポツ聞いてきて 目的地のその場所に現れたり 帰りの電車を降りた駅前にさりげなく 居たり。
友達とどこどこへ行くと言うと その場所の向こうのコンビニで雑誌を立ち読みしていたり。
何かいつも千春を知っていてくれてるようで凄く嬉しかった。
一歩間違えればストーカーまがいの行為だが 千春はそういう発想すら無かった。
逆に真弓と一緒で無いとき 真弓が現れないことが 寂しかったりしたのだ。
だから 真弓が 束縛してくれた方が かえって自分に視線が向いていることへの安心みたいな 心地良さがあった。
「千春はやっぱりいつまでも可愛いな。いつも いつも 僕の腕の中で 甘えてくれよ。さあ 風呂もたまった頃だろう。一緒に入ろう。隅々まで 洗いたいよ。何にもしないで 僕に甘えて。」
そういうと真弓は なかば 強引に千春の手を取り キスを繰り返しながら 腰を支えバスルームに連れて行った。
或意味 真弓の千春への想いは 独特だが それを平然と受け入れる千春は 器が大きいのかもしれない。
そして疑うとか 不審に、思うとか 一切無いことに 真弓への想いが 隠れていることに千春自身気がついてもいなかった。
そして千春は 真弓に手を引かれ これ以上無いほど 甘やかされ 尽くされて
時間が 止まったかのように 2人は 互いに 貪り合うように 15年の隙間を 埋めていったのだった。
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