アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
同級生 24
-
風呂の浴槽で 恥ずかしそうにしている千春を背中から抱き締めて うなじにくちづける。
綺麗な背中には いくつものあかい キスマークがついていた。
その あかい印を指でなぞりながら
じわじわと喜びがわき上がる。
夢じゃない。
千春は今真弓の腕の中に居る。しかも先程 想いが通じ合って からだも繋げた。
密かに画策して 同窓会で再会して 顔を見ることがデキテ 胸を熱くして。
話しかけるチャンスを狙って。
会場から出ていく千春を見て 慌てて その後を追ったらトイレで。
それからは 喫煙スペースで 目を離さずにいたら。
千春が動いた。
受け付け付近で コートを!
千春と2人きりのチャンスだ。これを逃してなるものかと 慌てて 僕もコートを引ったくるように渡して貰って千春を追い掛けた。
なんとか豆腐の店に誘ったまでは良かったが、千春は結果として いきなり 出ていった。
もう ダメなのか?もう戻れないのか?もう想いさえ伝えられないのか?
テーブルに残された
一枚の名刺。
千円札数枚の間に挟まれた名刺。
それからその名刺を元に検索して びっくりした。
かなり大々的に 剃毛サロンをしている。
しかも事業主。
やんちゃだった千春はどんな人生を歩んで来たのか。
千春を探しながら 駅に向かうと 千春の歩く姿を見つけて安堵した。良かった。まだ チャンスはある。
声を掛けようとして 固まった。
女が一緒で しかも 駅前のホテルへと 入っていった。
しかもどう見ても 恋人と言う雰囲気ではない。女はどちらかというと 顔色も悪い。化粧は薄いようだが 千春もその女もこれから楽しく過ごすって雰囲気ではない。だが 全くの知らない同士にも見えない。
だが深夜に近いこの時間に男女2人がホテルに入るというのはそういうことなんだろう。
すっぱり諦めるか?
だが だけど
僕は やはり 千春を諦められない。
何年経っても 千春は 僕を魅了して止まない。
近付いて 一緒に酒を酌み交わして 千春と 話をしたい。千春を見ていたい。
女とホテルに行くというのは そういうことをしてる訳で。
しかし 千春が今女と情を交わしている?耐えられないな。今ごろ女を抱き寄せているのか?
千春。
お前 どんなセックスするんだ?
お前のあの綺麗な陰茎を その女は どのように 享受してるんだ?
悶々として 胸が痛いよ。
千春。もうお前と僕は すれ違うことも 無いのか?
もう僕にあの笑顔を見せてくれることは無いのか?
ノロノロと自宅に帰り 眠れぬ夜を過ごした。
だが 考えても考えても 千春に又 会いたくて会いたくて。
翌日 思い切って剃毛サロンに偽名で予約を入れた。ネットで調べたら基本月曜休みらしいが 予約が有れば OKらしかった。受付の人は 月曜はベテランのオーナーが剃毛致しますとのこと。
よし。
あとは 玉砕覚悟で 想いを伝えよう。
それで 僕も 新しい一歩を踏み出そう。
思いっきり 失恋して きっぱり 千春を諦めよう。
もう 同窓会は 出席出来ないな。
そして
僕は
僕は
これ以上無い 幸せを噛み締めている。
キスしてもキスしても足りない。
抱き締めても抱き締めても足りない。
からだじゅうに キスマークをつけても 甘噛みしても 足りない。
舐めても舐めても 足りない。
好きだと言っても言っても足りない。
千春が足りない。
欲しても欲しても 応えてくれる。
もう はなさないよ。
それからいくらもしないうちに 千春は真弓の独り暮らしのマンションに 引っ越しをして同棲を始めたのだった。
……………終わり………………………
同級生 終わります。
千春に《真弓》と呼び捨てをさせたくて 中学の同級生の設定にしました。
R18を長々と と思いましたが モヤモヤの双方片想いの設定で 胸いっぱいの千春を優先してこれで終わりにさせて頂きました。
既に中学生で互いに扱き合っていますから真弓はがっついて 千春を離さないかもしれないですね。
ご意見ご感想 リクエストご要望等ありましたらお気軽にお寄せください。
by みっくじぇい
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
165 / 264