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千春オジサマ 陸
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千春side
何度も頭を下げて 謝る男を もう良いよと 言って 帰らせた。
朝飯も食べさせることなく 帰らせてしまった。
簡単な朝飯くらい食わせてやれば良かったかな と思わないでもないが そこまで面倒を見てやることもない と思い直した。
昨夜はベッドにあの男を下ろしたら 真ん中に寝転がってしまったので 俺は仕方なく リビングのソファで寝た。
もう一度寝直すか。
この部屋に誰かを泊まらせたのは 何年ぶりだろう?
名前も知らない奴を 泊めてしまうなんて 俺も 寂しかったのかな?
それとも あの眩しさに ヤラれちまったのか。いやいや アイツはまだガキじゃねぇか。
着ていたちょっと高級感漂うジャケットはヨレヨレになっていたな。
無邪気な顔して オマケにイケメンのガキは 本当に 気持ち良さそうに寝ていた。ふっとしばらく その整った顔を見入っちまった。
今日は天気も良いから 洗濯して布団でも干すか。
一日中 家のことをして 夕方食材の買い物に行く。
基本昔から 家事はこまめにやる。
独り暮らしを始めたのは 専門学校に行き始めた18の頃。いやその前から 自分のことはやっていた。飯も高校時代 飲食店でバイトしていたから ひととおり作れるようになっていたし。掃除バイトもしたし。
外食より 出来合いの惣菜より 自分で作った方が バランス取れてるし 経済的にも 良い。
一人の夕飯を済ませて 又飲みに行こうかと迷っていると 玄関のインターホンが鳴った。
誰だよ?
時計を見ると 20時過ぎだった。
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