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千春オジサマ 弐拾捌
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千春side
居たたまれない。
何もすることが無いのに キッチンから 離れられない。
離れられない っつうより ここを出て リビングに行けねぇ。
リビングに行ったら どこに座れば良いんだ?どこを見れば良いんだ?
そのリビングでは 真弓がテレビを見ている。
このキッチンを離れたら リビングか洗面所しか 行き場が無い。
改めてキッチンのダイニングテーブルに浅く座っても所在ない。
立ち上がって冷蔵庫を覗きこんで
先程から何回めだ?と自嘲する。
先程洗った台拭きをもう一度洗って絞る。
と
その時 後ろから抱き締められた。
「千春サン。」
静かな声が耳に直接息がかかって呼ばれた。
だめだ。
今夜はお互い シラフだろうよ。
近くで感じる お前のにおい。
どこか 消毒液の微かなにおい。
メンソールの微かなハッカのにおい。
タバコのにおい。
整髪料の柑橘系の混じった微かなにおい。
お前の肌のにおい。
俺は男なんだぞ。
俺はお前より年上で
自重しなけりゃいけない立場なんだぞ。
俺の腰に当たる 固いモノは 何なんだよぅ。
顎を手の平で包み込まれ 後ろを向かされくちびるが 柔らかな感触に触れる。
柔らかな 真弓のくちびる。
やめろよ。
心地好さに 負けちまう。
顔を傾けて 鼻と鼻が
冷たい鼻先が頬を押して その感触に身震いしてしまう。
やめろよ。
やめと言おうとして開けたくちびるの隙間から熱い舌が 俺の口に入ってくる。
俺の舌の先をくすぐるような 舌が動く。
奴の肉感的な したくちびるが微かに動いて 俺のしたくちびるの下を こすりあげながら したくちびるを吸われた。抱き締める腕が少し離れて 俺の後頭部から背中を撫で上げる。
もう 駄目だ。
駄目だ。
狡い。
お前 キスが上手過ぎる。
流し台横の壁に背中を押しつけられ 舌ごと吸われ 口内を 狂おしいくらいに暴れまわる奴の舌。
俺は 腰が抜けそうだ。
キスをしながら 壁を背に 奴の手が俺の胸 そして腹 そして 股間に
奴が俺の股間に手を当てて
勃ってる
と言う。
マジかよ。
確認するなよ。
男ってのはよ
ソコ 刺激されちまったら
勃っちまうんだぜ。
ほら
撫でたりするからよ
益々 固くなっちまった。
やめろよ。触るなよ。
「や やめ やめろ」
涙も滲んできて 我ながら 自分のいうことをきかねぇ 息子のワガママ振りに 情けねぇ。
整った奴の顔が 間近で 俺を見ている。
チキショー。
お前って イケメンだな。
「ま 真弓 やめっ」
「千春サン 駄目なんですか?」
「やめ ま 待って それ以上は や」
「駄目じゃあ 無いですよね?
そんな顔で やめろって 言っても 逆効果ですよ。煽んないで下さい。もう 我慢の限界越えちゃいます。っていうか 止まりません。」
と 言うや否や
俺を抱き抱えるようにして リビングを抜け ベッドルームのドアを開けると ベッドに俺を 放り投げるように押し倒して 俺の上に覆い被さった。
そして
嵐のような怒濤の時間が訪れたのだった。
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