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なんなの
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「…ほんと、なんなのコレ」
守沢先輩の寝顔をみて、ぽろっと出てしまった言葉。
口にだすつもりはなかったが、思わずでてしまった。
あ…。なんとなく焦ってばっと寝顔に背をむける。
……と、
ぎゅっ
「!??」
隣で寝ていた守沢先輩が後ろから抱きしめるように、俺の背中からお腹あたりに手を回してきた。
「な、ちょ!? 寝ぼけてるんですか…!?」
…絶対起きてる。
現に今、回された腕に、さらには力がはいった。
「~っ!! ちょっ、ほんと、あんた何考えて―」
「高峯」
今まで黙っていた先輩の突如発せられた声に、体がビクっとなる。
いつもより、やけに低いその音に、心がザワつく。
…やめろ、その声で俺のことを呼ぶな。
いろいろ掻き乱される。…嫌だ。
「高峯…」
「もうやだ。なんなんスか…ほんと。鬱だ、死にたい…」
気づけば俺は泣いていた。
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