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兄
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「いっつも大学に押しかけてんじゃん。無理矢理にでも迎えに行けば?」
「優君がいいって言ってるんだ…行けない……」
「うわくっそネガティブ
……じゃあさぁ、優さんが喜ぶことでもして家で待ってたら?そしたら優さんの喜ぶ顔も見れるし、嬉しさから次は一緒に登校してくれっかも。」
「えっ……」
それだ
それだ
「達也!!!!それだ!!!」
それしかない!!!!!
それから俺は6限目が終わると光の速さで教室を飛び出した。
途中ですれ違った担任に「おい!テメェSHR終わってねぇだろうが!戻ってこい!!」と怒鳴られたが関係ない。
優君に喜んで貰うんだ!
帰りがけにスーパーにより玉ねぎを必死の形相で見比べている高校生
家に帰りエプロンを取り付け気合を入れる。
「よし!!頑張るぞ!!」
優君の大好きなグラタンを作って待っている作戦。我ながらいい案だと思う。
ひたすらホワイトソースと向き合い気づけば辺りは暗くなっていた。
「…出来たぁ!」
優君の為に作った優君の為のグラタン。
思いのほか良い出来に頬が上がる
早く帰ってこないかなぁと調理道具を洗っていると
ガチャっという音とともに優君の「ただいまぁー」という声が聞こえてきた。
帰ってきた!!!
「優君!おかえりなさい!!」
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