アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
兄
-
ドタドタと玄関まで走り優君を出迎える
「わぁ~!いい匂いがするね!もしかしてグラタン?」
「そうだよ!今日は優君の好きなグラタ…………ン……」
何でこいつがここに居るんだ。
「お邪魔するよ。まーくん」
「お帰りください」
耐えきれない、というようにくつくつと笑っているアイツを視界の端に追いやり優君のカバンを持つ。
「優君……!何でこいつが……!」
「うん。わざわざ家まで送ってくれたからね~僕が晩御飯に誘ったんだ。
でも、まーくんが作ってくれてるとは思わなかった!」
そう言いながらリビングに入り用意していた料理を眺めると、ふにゃっと顔を緩めて
「僕の好きなものばっかりだね!嬉しい!」
机の上に並べておいたグラタンにマカロニサラダ、オニオンスープ
作ってよかった!と感動に浸っていると
「おー。ほんとに美味そうだな。頂きます」
そう言って優君よりも先に食べ出すアイツ
「何なんだよお前は!もう!食ったら帰れよ!」
「あ、まーくん、そのことなんだけどね、今日はせっかくだし泊まってってもらおうかと思ってるんだ」
「……えっ」
「早く食わねぇと冷めちまうぞ」
優君の爆弾発言と、横に座ったこいつのせいで、なんだか味もよくわからなかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
11 / 42