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「思い出したんですか?」
「ああ…」
なぜ、こんな大事な事を忘れていたんだ…
「でしたら、お早めに」
彼は店のドアを開けた
「善は急げと言います。早く行ってあげてください」
「ありがとう」
「いえ。今回はサービスでお代はなしにしておきます」
「えー、マスター…お菓子はぁ?」
イルが拗ねたように言った
「後で買ってあげるよ」
私は急いで家に帰った。
「……いいの?マスター…」
別れちゃうかもよ?疑われてたなんて知ったら。
そういうイルに、ロゼッタは答えた
「大丈夫、どうやら心配なさそうだから」
「マスターってばお人よしーっ!あんなの放っておけばよかったのに」
イルはそう言って拗ねていた
「はは、放っておいても同じ結果だったと思うよ?」
ロゼッタはカップに入ったイルの淹れたお茶を見ていた
「ほら」
さっきの男性と、少し若いもう一人の男性が幸せそうに水面に映っていた
「この二人、縁が深いからねー…」
「それって前世から?」
「多分」
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