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三人目
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「実は…、最近何だか視線を感じて…」
「視線?」
ストーカーの相談だろうか。いや、それなら警察にすればいい話だが…
「はい。それが、男性からで…
最初は私が女性に間違われることが多いから、女性だと間違ってるんだと思って」
「…それで、放っておいたんですね?」
「はい」
どこかの漫画でありそうな展開だ。
「でも、その人…私が男だと知っていて、名前も知ってるんです。知らない人なのに。
前世で付き合っていたとか、探したとか訳分からない事を言ってきて」
二人は分かった。その男性は、ロゼッタとイルと同じで前世の記憶を持っていると。
「あの、前世を見てくれるって聞いたんです。同性愛の人の…」
「…まあ、そんな事もありますけど…」
「お願いです!私の前世を見てください!」
ロゼッタはどうしようかと迷った。だが、イルははっきりと言った
「ねえ」
「?」
「アンタ、それでその人が前世で大事な恋人だったとして、愛せるの?」
「それは…」
「イル」
イルはロゼッタの制止を聞かなかった。
「どうなの?」
「…分かりません。正直、私は何も覚えていないので…」
そういう客に、ロゼッタは「分かりました」と答えた
「イル、水鏡を用意して」
「えーーっ!やるの!?」
「仕方ないだろう?それが相談なんだから」
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