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四人目
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「こちらにおかけください」
「はあ……」
ロゼッタはにこやかに聞いた。
「失礼ですが、同性愛経験は……」
「ありません」
顔を真っ赤にして言うカグラ。
「カグラさん、彼の事をどう思っていますか?抵抗は…ありませんか?」
そう聞いてみれば、カグラは少し考え込んだ。
「……実は、俺……アイツと別れようか考えてたんです」
「どうして?」
「俺、アイツの事最初はそんなに好きじゃなかったんです。
でも話して、付き合っていく内にアイツが気になって、ずっと目で追っていたんです」
カグラは、そこで切った。
「…カグラさん?」
「俺…!アイツの事好きだから…!!好きだから、気付いたんです!
アイツは俺の事見ちゃいないって。アイツが好きなのは、"イル"って奴なんだって」
それは、ロゼッタにとって驚きの一言だった。
イルは出雲の事を諦めようとし、カグラもまた諦めようとしている。
どちらも出雲が好きだからこそ、そうしようとしている。
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