アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
休日 【ロゼッタ視点】
-
私の最愛は、私の相手は、兄だった。
「相変わらずおいしいです」
「ありがとう」
こんな風に、私の作った料理を食べて、笑う人だった。
兄は、適当に放っておかれた私を唯一救ってくれた相手だった。
優しくて、私を唯一本当の意味で叱ってくれて、私を思ってくれる人だった。
「マスター、今日は?」
「休みにするよ」
「休み?じゃあボク、行ってくるね」
その言葉で、私はどこに行くのか分かった。
私の財布のお金が増えていたら、それは気付くに決まっている。
「行ってらっしゃい」
でも、私に出来ない事をあの子ならやるから黙っている。知らないふりをしている。
ほら、善人ではないでしょう?
「さて…」
カグラさんだけが残っていた。
「どうするんですか?」
「ある人が来るから、お茶の用意かな」
「ある人…?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
33 / 47