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五人目
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「――――と、こういう訳だ」
男が語り終えた。一生で3分がこんなに長いと思わなかったイルである。
内容を要約すると
【自分の前世はとても美しい貴族で同じく美しい貴族の男と親しくしていたら、
とあるパーティーで出席していた男の弟がこの世とは思えないほど美しかったので
告白したら、返事をもらって付き合っていた相手がロゼッタと呼ばれていた】らしい。
……これだけでも長い。そしてウザい。←
「(……それ、完璧に兄以外に興味をなくしていた時に近付いてきた誰かだな……)」
ロゼッタは遠い目になった。ここでロゼッタという名前を出したくない。
「もう一度聞く。ロゼッタという男を知らないか?」
正直に言おう。私は貴方との糸を切りたい。
そう言いたかったが、何しろ黒い糸の相手なので言えなかった。
どうしたものか、と考えていたが
「私は言ったぞ」
「ぐっ……」
首を絞められた
「マスター!」
「早く探せ!」
乱暴な人だ、と思った。ロゼッタには前世で兄から教えてもらった護身術があるが……
あまり刺激してはいけないと判断して動けなかった。
「私と彼の邪魔をするものは許さん」
「(まさか、黒い糸の相手がいようとはね……)」
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