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この身で触れるなら(溺愛ドS×健気受け)
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手袋越しに伝わる貴方のぬくもりを今日もこの身で感じながら。
ふと『今日も直接触れてはくださらないのですね』と心の中で淋しく思い。
思わず私は、輝く銀色の髪を後ろで一つに縛ったランゼルト様に抱きつきこう言葉をかける。
「もっと…私の近くに…来てください」と。
─そう嬉しそうに笑いながら、蒼い目を幸せそうに輝かせて。
『淋しくなんかない』と自分に言い聞かせながら彼の背中に腕を回せば…。
どうやら私の些細な異変に彼は気がついたようで…。
「どうした、何を不安そうにしている?」と心配そうに話しかけて来るので。
私は唯々彼の特徴的な片方ずつ色が違う赤と紫色の瞳を、じっと見つめながら。
「…不安なんて、ありませんよ。ある訳ないじゃないですか」と言い放つ。
─すると彼は少し怒った声音で「アキツシマ嘘をつくのはやめろ…。そんな偽りの言葉など私には見え透いてるぞ」とそう答えてくるので。
「っ…。なんですかそれ」と私は思わず彼の言葉にそう返しながら。
彼の胸を優しく一、二回叩くと…。
「こらこらアキツシマ。あまり私を叩くな、お前は管理者の中で一番強いのを忘れたのか」と文句を言って来るので…。
私はそんな彼に、
「いえそれは忘れてはおりませんよ…。ですが、これは私の気持ちだと思ってお受けください」とそう言いながら、
獣の耳のようにはねたクセのある黒髪を、振り回すかのように揺らして…。
彼の居る方向とは違う場所に視線を向けると…。
「アキ、そう怒るな…。愛しいお前の顔が見えなくなるのは流石に辛い」
「私は別に、怒ってなどおりません!」
「なら何で私を見ない…。そんなに私の顔は気に入らぬと云うのか」と、
彼はそう苛立ったような声を出しながら、私の顔に手をかけてくるので…。
私はそんな彼の行動に、少し戸惑った 表情を見せて。
(…ほんとイジワルな人っ…。私はただ貴方に直接触れて欲しいだけなのに)と、
そう心の中で彼への不満を爆発させると…。
─そんな私の思いなど、『全てわかっているぞ』というかのように…。
ランゼルト様は赤く色付く私の唇を、黒手袋をはめた指で優しく撫でながら。
綺麗にはめている黒の手袋を、私に見せつけるかのようにゆっくりと外し…。
─私の頬を、その剥き出しになった日焼けすらない手で。
優しく、撫でるように触り始めてきたので…。
私はあまりの嬉しさに、
「なっ…、何をなさるのですかっ… こんなのらめぇですっ!」と歓喜の声をあげながら、うっとりとした目で彼を見つめると。
「ダメなのか…。やはり、私になど触れられたくないのだな」と彼は検討違いなことを言い始めたので…。
「そうじゃないです…違います、違うんですランゼルト様!」と私はそう訂正するかのように言いながら。
━もう本当に恋愛方面はダメなんだからと、心の中でそうぼやきつつ。
優しく撫でる彼の温かな手の感触に、この身を震わて…。
幸せそうな笑みを口元に、浮かべると━。
そんな私をずっと見ていたランゼルト様は、
「そうか、なら良い。…やはりお前は笑っている方が美しいのだな」とそう甘く囁くように言うので。
私は堪らず「もうっ…ランゼルト様ったら、そんな恥ずかしいこと言わないでくださいよ」と、彼にそう答えて。
嬉しそうに笑う彼の唇に深い口づけを贈ると…。
━どうやら、その『行為』が彼にとっては、以外だったようで…。
「アキっ…可愛いことはやめろ。お前の可愛さで、悶えておかしくなりそうだ」と。
ランゼルト様は、ジリルミストが見たら二度見するようなかなり照れた顔でそう言うので。
私は心の中だけで、『ランゼルト様も可愛いですよ』とそう思いながら…。
そんな彼に、この身を捧げようと…。
身にまとった緑色の着物を脱ぎ捨てて、
─めくるめくる夜の甘き夢を、二人だけで紡ぐために。
部屋の明かりを静かに消せば…。
彼はすぐさま私の肌に赤い印をつけ始めるので。
私は思わず苦情めいた、
「こんなにしないでください」と云う言葉を彼の与える愛撫に感じながらそう彼に、伝えると。
「それは無理な相談だな」とニヤリと意地悪く言い返されてしまったので。
私は「もうランゼルト様っ…」とさらに言えば。
彼はやわやわと揉んでいた私のお尻を、いきなり強く掴んでガシガシと揉み始めてきたので…。
私は堪らず「ラーニャのエッチ、…変態」と怒りながら、そう彼に言葉をかけると。
「エッチで悪いか…変態でも構わんだろう…。私だってな本来だったらこんなことなどしてなどないのだ…。だが、お前が、お前が可愛く私を誘うから…僕はもうこうする事しか出来ないぐらい、お前を愛してしまうんだっ…」と今にでも暴れ出しそうな愛を、必死に抑えつけるかのように彼はそう言うので。
私はそんな彼に、
『ラーニャ大丈夫?無理させてごめんなさい』とそういうかのように、今度は私から彼の頰に手をあてて…。
静かに優しく微笑みながら、こう彼に語りかける。
「…私も…あなたのことが堪らなくて愛おしくて大好きです…。だからお願い、私の中に今すぐきてラーニャ」
「っな…お前っ…何をいうのだ…。くそっ理性が保たんっ…我慢が、我慢が出来ん」
「ラーニャ…、我慢なんてしなくていいよ。アキは大丈夫だから、本当に大丈夫だから、お願いアキのお腹に貴方様の愛を注いで、私を孕まして━」
「━っ… 」と、
そうランゼルト様は声にならない声をあげながら。
まるで人が変わったかのように、いきり勃った大きくて太い屹立を、私のお尻の蕾に何度も、何度も挿れて…。
激しく私の中をかき回すかのように荒々しく、攻めたて淫らに犯すので…。
─私はいつも冷静で落ち着きのあるランゼルト様が、こんなに乱れて一心不乱に私を求めてくださると言うことに、言い知れぬ嬉しさを感じ…。
思わず歓喜の涙を、目に浮かべて。
…こう心の中で呟いた。
(━嗚呼これが、幸福的で幸せな時なのだと)
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